最近は会社の仕事をいかに効率的に進めて定時に帰れるようにするか試行錯誤している。
限られた時間の中でやらなければいけないことをやるという、タスク管理の練習の場と仕事を捉えて、どうにかやりたくない仕事のモチベーションを保っている状態だ。
さて、時間管理に必要なのは、時間を知ることだ。
そこで、デスクに小型のアナログ時計を置くことにした。
今回は、その理由を説明しよう。
タイマーは使えない
自宅で作業をするときは「TickTime」というタイマーを使っている。
しかし、会社でこれを使うことはできない。
音が鳴るから、というのではない。
「TickTime」にはサイレントモードもある。
では、何が問題かというと、割り込みタスクの発生だ。
これは、以前、会社における作業効率化の問題点として挙げた。
例えば「この作業を30分で集中して終わらせよう!」と意気込んでタイマースタート。
せっせと進めていたら、仕事相手からのメールや電話、上司からの呼び出しで、作業を止められてしまう。
そんなことはしょっちゅうだ。
すると、せっかく30分のタイマーをスタートさせたのに、作業は進まず……
だからタイマーではダメなのだ。
タイマーより時計
では、どうやって時間を管理するかというと、時計だ。
「何分で終わらせよう」ではなく「何時までに終わらせよう」と決めて作業をする。
これなら、割り込みタスクの発生にも対応できる。
いちいちタイマーを設定し直す必要はない。
割り込みタスクが発生したら、今の作業は中断。
そのまま時計を見て、割り込みタスクを「何時までに終わらせよう」と決めて作業スタート。
それが終わったら、また元の作業を再開。
もちろん時計を見て終わらせる時間の目安をつける。
タスク中に割り込みタスクが入ってくるだけならまだタイマーでもいいが、割り込みタスクをしているときに別の割り込みタスクが入ってくる、なんてことはざらにある。
その度にタイマーを中断して新しいタイマーを設定なんて、いちいち面倒だ。
時計なら、今の時間から何分で終わるか計算して「何時までに終わらせよう」と決めるだけでOKだ。
タイマーより柔軟に対応できる。
デジタルよりアナログ
時計なら、わざわざ置かなくても、デスクトップに時間は表示されているし、腕時計もある。
会社の壁にも時計はかかっているだろう。
しかしどれも、いちいち見るのが面倒なのだ。
「何時までに終わらせる!」と決めて作業していると、作業中に何度も残り時間を確かめるように時計を見ることになる。
まず、これがデジタル時計だと不便だ。
決めた時間と今の時間から差し引きして残り時間を知る必要がある。
もちろん大した計算ではないが、そんな瑣末なことに頭を使いたくないのだ。
アナログ時計なら、針の位置で視覚的に残り時間が把握できる。
今が何時何分なのか理解しなくても、サッと時計を見るだけ、針の位置を見るだけでいい。
頭も使わないし、数字を認識する必要もないのだ。
そして、その位置。
残り時間を確かめるために、いちいち腕を上げて腕時計を見たり、遠くの壁掛け時計に目を向けたり。
これも些細なことだが、積み重なるとロスになる。
だからこそモニタの真下にアナログ時計を置くのだ。
終わりに
というわけで、今は小型のアナログ時計を会社のモニタ下に置いている。
心なしか、作業を効率的に進められるようになった気がする。
この程度の時計なら、数百円で購入できる。
数百円で毎日の仕事が少しでも効率化するなら、安い買い物だ。
もっと仕事に限らず、もっと効率的な時間の使い方をしたい、時間の使い方を意識したい、という方は、試しにモニタ下など、視線を動かさなくてもすぐ見える場所に、アナログ時計を置いてみてはいかがだろうか。
割り込みタスクなどなく、終始自分のペースで進められる作業なら、時計よりもタイマーがオススメだ。
特に、時間設定に手間取らない「TickTime」が。
というわけで、仕事の効率化に関する試行錯誤はまだまだ続く——