食事の合間に箸を置くような作業を挟むことで、早食いを抑制できる話を以前にした。
それとは別で、本を手に持って読むことが意外と読書には大切なのではないかという話もした。
スマホやタブレットで電子書籍を開いて、スタンドに載せるとか、紙の本にしてもブックスタンドのようなものでページを開いたまま固定させてしまうと、どこか手持ち無沙汰になって読書に集中できないというような話だ。
さて、この話を繋げると、食事中に紙の本を手に持って読むことが良いのではないか、となる。
箸やスプーンでご飯を一口食べる。
箸をおいて、机の上の本を手に取る。
咀嚼しながら読み進める。
口の中が空になったら本を置いて、次の一口を食べる。
この繰り返しである。
なんなら、読書の方に夢中になって、口の中が空になっているのに次の一口をなかなか入れないということもあった。
ゆっくりと時間をかけた食事には紙の本はちょうど良い相棒かもしれない。
「食事の合間に箸を置くことになる作業を」と言われても、都合よくそんな作業が毎日あるわけではない。
しかし読書であれば本を用意するだけでいい。
それなりに読みたいと思える本を図書館で借りてきて、机の上に置いておくだけでOKだ。
普通に考えれば、いちいち箸と本を持ち替えるは手間のようだが、この手間がいい感じに作用している。
実際に目の前の画面に電子書籍を表示させてそれを読みながら食べるのと、紙の本を手に持って合間に読みながら食べるのを試してみてほしい。
やっていることは「食事の合間に本を読む」ことで同じなのだけれど、本で手が塞がることでいかに食事の速度を下げられるか、試してみてほしいと思う。