着信があって、その電話番号を調べてみると役所とかそれに類する場所からの電話であった。
その後2、3日くらいは掛け直してくれる。
それ以降は音沙汰なしだ。
こちらから掛け直さなくてはならない。
もちろん、相手は平日の日中の仕事だから、こちらも平日の日中に電話しなければならない。
基本的に同じようにこちら側も平日の日中は仕事である。
そんな中でこちらから掛け直す時間を作らなければならない。
そして、こちらからかけたところで、電話に出るのはかけてきた相手ではない。
「着信があったのでかけ直したのですけれど」と伝えると、心当たりはないか聞かれて、そこから該当の部署や担当へ繋いでくれる。
二度手間である。
まあ、こちらが相手からの着信に出られていれば良いのだけれど。
しかし先述の通り基本的には仕事中な訳で、すぐに出られない人も多いはずだ。
さて、そもそもどうして電話なのか、という話である。
メールではいけないのだろうか。
電話番号がわかっているのならショートメッセージでも送れるはずだ。
文面の方が内容を何度も読み返せるし、わからない単語は調べることができる。
電話だとその都度聞き返したり、詳しく説明してもらわないといけない。
こちらから話す内容も相手からしたら同様である。
ちゃんと理解できているか、理解してもらえているかがよくわからない。
文章だったら記録も残るし、送受信はお互いに都合の良いタイミングにできる。
相手の勤務時間が平日の日中のみであったとしても、こちらは休日の夜なんかにメールを送っても良い。
相手がそれを読むのが後日になるというだけだ。
お互いの予定を合わせなくても良い。
大袈裟だけれど、電話というのはお互いが「電話のために使える時間」を作る必要があるのだ。
仕事のやり取りは基本的にメールである。
役所だけが頑なに電話だけでやり取りをしようとする。
メールを使うことへのセキュリティ対策に自信がないのだろうか。
いつまでそんなことを続けるのだろう。
みんなが不便に思っているはずだ。
休日に数時間だけ役所の業務をするとか、そういうのもまあ良いのだけれど、それよりももっと、時代に合っているのはメールなど文章でのやり取りではないだろうか。
と、苦言を呈してみたのだけれど、おそらく多くの人が同じ思いではないだろうか。