電子書籍といえばKindleの一強みたいになっているが、私はebookjapanを利用している。
今でこそ楽天モバイルユーザーだが、ワイモバイルユーザーだった頃はポイント面での優遇が大きく、お得に書籍を購入できたからだ。
ワイモバイルユーザーでなくなった今でも、購入タイミングを見計らえばそれなりにお得に買えるので、まだ利用している。
ebookjapanで買った書籍をKindleなど他の電子書籍サービスに移すことができないので、使い続けるしかない、とも言える。
そんなebookjapanだが、ずっと不満に思っていたことがあったのだが、いつの間にかそれが解消されていた。
キーボードでページめくり
Kindleユーザーであれば当たり前のように使えていた機能である。
スマホやタブレットにキーボードを接続していると、カーソルキーでページを薦めたり戻したりできるのだ。
しかしこの機能、少し前までebookjapanには搭載されていなかった。
潔く画面をタップしてページをめくるか、マウスを接続して画面端をクリックしてめくるか……
Androidであれば音量ボタンを押してページをめくる設定もあるのだが、iOSにはないのでiPhoneやiPadでは少し不便だった。
それが３ヶ月前のアップデートでようやくキーボードでのページめくりに対応したのだ。
もう対応させる気がないのだろうと勝手に決めつけていたので、このアップデートに気づくのが遅れてしまった。
要望を送っていた
これはキーボードでのページ送りに対応する１年近く前の話。
実はアプリのお問い合わせから、キーボードでのページめくりに対応して欲しいという要望を送っていたのだ。
【よくあるご質問・お問い合わせ】から適当な質問を選ぶと、下部にお問い合わせフォームへ行けるリンクがある。
確か「Kindleではできるのにどうしてできないのか」というような内容を、できるだけ失礼や棘がないような言い方で丁寧に書いて送った。
暗に「対応しないならKindleへの乗り換えを検討しています」という意味合いを込めたのだ。
その際は数日ですぐに返信が来た。
その内容がこれである。
何となく、定型文で返信されたような気分になった。
この文章を読んで「やっぱり個人が送った要望に個別対応なんてしないのかな」と、予想はしていたががっかりした記憶がある。
実際、それからアプリのアップデートがあるたびにキーボードでのページめくりに対応していないか確認していたのだが、対応されることがないまま１年近く経過し、アップデート内容をわざわざ確認することもしなくなっていた。
それがまさかここにきて対応されるなんて、予想外だ。
レビューじゃなくて問い合わせで
たまに、アプリのレビューを見ていると「もっとこうして欲しい」というような内容を記載している。
あれはお門違いではないだろうか。
丁寧な運営ならそのレビューに返信するかもしれないが、それは当たり前ではない。
なぜなら、レビューというのは紹介という意味であり「このアプリはどうなんだろう」と思っている他の利用者に「こういうアプリだよ」と紹介する文章だからだ。
だから運営へのメッセージではなく、そのアプリを使おうかどうか悩んでいる人に向けた「ここがいい」「ここが使いにくい」ということを書くべきである。
そして「こうして欲しい」という要望は、しっかりと問い合わせで送るべきだろう。
レビューを書くよりも、問い合わせを送る方がハードルが高く感じるかもしれない。
しかし、そちらの方が改善される可能性が高いと思わないだろうか。
運営が見ているかどうか、重要視しているかどうかもわからないレビューに書くより、ダイレクトに、もしくはそれに近いところに直接いいたいことを言えるのだから。
終わりに
まあ、私が要望を送ったから実装されたのだ、なんておこがましい自慢をするつもりはない。
しかし、もしも不満に思っていたら要望を送っても良いのだ、ということを知ってもらいたいのである。
それが何かのきっかけになるかもしれない。
私の他にもキーボードでのページめくり対応を望んでいた人が他にもたくさんいて、いくつもの同じような要望が届いていて、ようやく対応したという可能性だってある。
少なくとも、利用者が「こうして欲しい」と言っているのだから。
それに、利用者といっても図書館に利用者とは訳が違う。
お金を払って電子書籍を購入している顧客の要望である。
企業としては応えようと努めるべきではないだろうか、なんて、少し偉そうな物言いをするのは、私がebookjapanで数十万円くらいの書籍を購入しているからなのだが。
