ビルドンブング

自由でシンプルな生活を求めて試行錯誤する記録を毎日更新中

デリシャスパーティ♡プリキュア第44話に見る最終決戦の盛り上げ方について

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

2023年1月22日に放送された<デリシャスパーティ♡プリキュア第44話>の最終決戦の盛り上がり要素を振り返ってみたい。
動画版も作ってあるので、音声で聴きたい場合はこちらを。
 

1.変身できない状態からの復活

冒頭、変身できなくなっていたゆいがプレシャスとなって颯爽登場。

(使用画像引用元:デリシャスパーティ♡プリキュア<第44話>)

過去のプリキュアでもリーダーが変身できなくなる展開はいくつかあった。
しかしそれを最終決戦前に持ってきたのは珍しい。
最終決戦はたいてい全員変身できなくなるからだ。
芯が強くて今まで変身できなくなるほどのピンチにもならなかったゆい。
だからこそ最後の最後の変身できない展開が利いている。
ゆいは引っ張っていくタイプのリーダーだったので、登場したときの頼もしさが半端じゃない。
ノーバンクで放たれるプレシャストライアングルも最終決戦を感じさせる。
このプレシャス登場でオープニング前から胸が高鳴ったのではないだろうか。
いや、これはもう、かっこ良すぎる。

2.サブキャラの活躍

パワーアップしたゴーダッツを前に全員が変身解除。
ここから再変身まで怒涛のサブキャラサポートラッシュ。

(使用画像引用元:デリシャスパーティ♡プリキュア<第44話>)
レシピッピ、招き猫、ジンジャー、ブラックペッパー、シナモン、ナルシストルー、セクレトルー。
1年間で積み重ねてきたからこそできる演出だと思う。
これが1クールアニメなんかだと難しい。
1年で関わってきたキャラクターたちの想いを受け取るような展開。
定番ではあるが1年という重さは偉大だ。

3.ゆいが見つけた言葉

第39話にて。
おばあちゃんの言葉が必ずしもみんなを助けるわけではないことに悩んだゆい。
しかし自分が生きて感じた言葉を届けないといけないと気づく。
その時はまだ「うまく言えないけど」という状態だった。
今後の課題として残っていたのだ。
しかしついに、ゆいが自分の言葉を見つける。
「ありがとうは心のあつあつご飯」

(使用画像引用元:デリシャスパーティ♡プリキュア<第44話>)
そして「これは私が感じて考えたこと。私自身の言葉」と言い切る。
これが1年間で描かれた和実ゆいというキャラクターの集大成と言っていいだろう。
中学生という子供と大人の中間と言える年齢のキャラクターが、1年で立派に成長するのもプリキュアの醍醐味だ。
特に主人公がラスボスに向かって投げる言葉は重みが違う。

4.ノーバンク必殺技

冒頭のプレシャストライアングルもそうだが、44話全体を通してノーバンク必殺技の応酬だ。

(使用画像引用元:デリシャスパーティ♡プリキュア<第44話>)

これが戦闘を盛り上げる。
ちなみにノーバンク必殺技の使い方で一番好きなのは<スイートプリキュア♪>のラスボス戦。
(使用画像引用元:スイートプリキュア♪<第47話>)
あの盛り上がりは歴代プリキュアでもトップクラスではないだろうか。
技名を言わずに敵と対話しながら次々と放たれる演出は見事である。
あれ以降、ここぞという時のノーバンク必殺技が定番化したように思う。
しかしただノーバンクで連発すればいいというものではない。
それに値する理由や勢いが必要となる。
ではデパプリ最終決戦ではどうだったかというと……
次で詳しく触れる。

5.強化パンチ

500キロカロリーから始まって少しずつ強化されてきたパンチ。
少し前からさらなる強化が示唆されていた。
きっかけが「体の芯を意識して」という実践的なアドバイスなのが面白かったが。
最終決戦で強化パンチを使うのは確定として、一体何キロカロリーになるのか楽しみにしていた人も多いだろう。
セクレトルーの助言「強い衝撃を与え、分離さえできれば――」
強い衝撃、つまり強化パンチですね。
他のメンバーも視聴者も、何も言わずともわかっている。
流れ始める挿入歌。
プレシャスのパンチを通すための総攻撃が始まる。
エナジー妖精と協力して放たれる各人の強化技。
フィナーレは妖精がいないからブラペとタッグキック。
大人二人もサポート。

(使用画像引用元:デリシャスパーティ♡プリキュア<第44話>)
もちろん全てノーバンクだ。
ノーバンクであることで一連の流れに途切れがなく、勢いの良さが強調されている。
ノーバンク必殺技の使い方としてこれ以上ない。
がんばってというナレーションにありがとうと応じるゆい。
体の芯を意識して!
最高潮に達したところでついに放たれたパンチの名前は――
おなかいっぱいパンチ!
プリキュアらしくて最高だ。
腕に表示された数字は軽く1億を超えている。
これなら技名通り世界中がおなかいっぱいで満たされるだろう。

(使用画像引用元:デリシャスパーティ♡プリキュア<第44話>)

総括

最終決戦専用フォームが廃止されてから、最終決戦の盛り上げ方は毎年いろいろ工夫されている。
蓄積装置もとい招き猫が動き出すところがデパプリらしかったか。
見る前はパーティーアップ状態での戦闘を若干期待していたのだが、この44話を見終わったら何も文句はない。
今年もいい最終決戦を見せてくれてありがとうございます。
とても満足、おなかいっぱいである。

(使用画像引用元:デリシャスパーティ♡プリキュア<第44話>)