ビルドンブング

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オススメの小説を聞かれたらエッセイを読めと答える

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小説を読むのが趣味です。
なんていうと、会話を繋ぎたい人は「私も読みたいんですけど、オススメありますか?」と聞かれることがあったりなかったりする。
オススメはあるが、そもそも小説なんて世の中に大量にあるし、漫画やドラマみたいに流行というものがあまりなく、あったとしても小説好きしか知らないような流行範囲なので、言ったところで反応は薄い。
ではなんと答えたら良いのか。
私が使っている答え方を教えよう。
 

エッセイを勧める

短気な人、せっかちな人は「小説のオススメを聞いてるの!!」と起こり始めるかもしれない。
そんな人はそもそも小説を読むのに向いていないから考慮しない。
さて、エッセイだ。
小説家でエッセイも書いている人はそれなりに多い。
まずは小説家のエッセイを適当に読んでもらう。
何でも良い。
図書館や本屋で背表紙のタイトルから何となく気になったものを手に取る。
目次を開いて、気になる見出しを探す。
その部分だけを読む。
エッセイはコラムみたいな短い文章の集まりなので、1つ1つの文章量は少ない
5分もかからずに読めるだろう。
本屋で立ち読みしても良いレベルだ。
(かかる時間の短さをさして良いと言っている、行為の是非はここでは考えないものとする)
 
それが面白ければ、そのエッセイを買うなり借りるなりして全部読んでみる。
読み終えた結果「もっと読みたい」と思えたら、その作者の他のエッセイも読んでみれば良い
それを繰り返しているうちに「この人の小説も読んでみたい」と思うようになる。
それがオススメだ。
もしもエッセイを読んだ段階であまり面白く感じなければ、また別の作者のエッセイに手を出せば良い。

小説を読むのに時間がかかることは知っている

音楽やラジオなら他のことをしながら楽しめる。
動画なら視界に入る場所で流しておけば、ながら見できる。
しかし漫画や小説はそうもいかない。
漫画は1冊読むのにそう時間がかからないのでまだ許容できる。
しかし小説は1冊読もうと思ったら2,3時間はかかるだろう。
それだけの面倒をわかっているから、いくら人にオススメされたところで「読もう」とはなかなかならない。
だからこそ自分から「読みたい」と思ってもらうのが必要なのだ。
エッセイは、すでに述べたとおり、短い文章の集まりなので、1つを読むのに時間はかからない。
そういう読みやすい文章から入って、興味のある作者を見つけてもらうことが大事なのだ。

小説でなくても時間が潰せる時代

10年ほど前、電車の中でよく小説を読んだものだ。
しかし今はどうだろう。
たまに文庫本を開いている人がいるが、ごく少数である。
皆スマホの画面を見つめている。
もちろん電子書籍で小説を読んでいる可能性もあるのだが、たいていはSNSやYouTubeなどだろう。
そういうった消費しやすい娯楽がスマホでどこでも気軽に楽しめる現代において、好き好んで小説を読む人もいない
それがなかった時代は、電車での長時間移動のお供は小説だった。
漫画だとすぐに読み終わってしまうので、長時間楽しもうと思ったら何冊か持ち歩かないといけない。
しかし小説だと1冊読むのに数時間かかるから、文庫本を1冊カバンに入れておくだけで電車の中では退屈しなかったのだ。
今は、スマホさえあれば退屈しない。
文庫本を持ち歩く必要すらなく、小説を読む必要もまた、ないのである……

終わりに

というわけで、私にオススメの小説を尋ねると、もれなくエッセイを勧められる。
もちろん、面白いから読んで欲しい小説はいくつもあるのだが、小説を読む習慣のない人に勧めても、どうせ読まないことはわかっているのだ。
もしもダイレクトに小説を勧めることがあるとすれば、その相手がかなりの読書家で「もう気になる小説は全部読み終えたから、何か私が読んだことなさそうなオススメ小説ない?」という場合だ。
もともと小説を読む人には直で小説を勧めて問題ない。
きっとすぐに読んで感想をくれるだろう。
礼儀として、その相手に小説を勧められたらこちらも読むことを忘れずに。