データの保管にmicroSDを使っていることは、何度か記事にしている通りである。
簡単に言うと、オフライン環境でもデータを扱えて小さいので保管に場所を取らず、同じデータが入ったmicroSDを2枚作るようにしておけばバックアップも万全というのが理由だ。
では、そんなmicroSDをPCに読み込ませるのに使うツールは?
一般的にはmicroSDリーダーを介してUSB端子から読み込ませる方法だろう。
今回紹介するキングストンのmicroSDリーダーもその原理は同じなのだが、少しだけ他のリーダーを異なる点がある。
どうしてキングストンのmicroSDリーダーなのか、その理由である他のmicroSDリーダーとの違いを説明しよう。
microSDを2枚挿せる
たいていのmicroSDリーダーはSDカードリーダーも兼ねていて、2つのスロットがついいている。
そして、優秀なリーダーはmicroSDとSDカードの同時認識にも対応している。
microSDをSDカードアダプタで変換してやれば、実質microSDを2枚同時に認識させることもできるわけである。
これはこれで便利ではあるのだが、片方のmicroSDをSDカードアダプタに入れるのが少しだけ面倒だ。
いちいち専用のアダプタを用意しておかないと行けないのも美しくない。
さてこのキングストンのmicroSDリーダーは見た目通り、microSDを2枚挿入できるようになっている。
そしてもちろん、2枚同時に認識する。
いちいちアダプタを使わなくても、ケースから必要なmicroSDを出して、そのまま挿せばいい。
アダプタというワンクッションがなくなるだけではあるのだが、実際に使っている身から言わせてもらうと、それだけでかなり使い勝手が良くなる。
PCに挿すのではなくケーブルを挿す
ところでこの見た目で、もう一つ気づくことはないだろうか。
そう、端子がないのである。
ではmicroSDを挿すのとは反対側のお尻の部分を見てみよう。
そう、端子がオスではなくメスなのだ。
つまりmicroSDリーダーをPCに挿すのではなく、microSDリーダーにPCと繋ぐケーブルを挿すのである。
こういうことだ。
端子がtype-Cなのも嬉しい。
例えばiPadやAndroidスマホなど、そういったデバイスとPCを繋ぐためのtype-Cケーブルを使って、そのままmicroSDも読み込むことができるのである。
だからmicroSDリーダーのためにUSB端子を空けておく必要もなければ、USB延長ケーブルでSDリーダーを挿しやすい位置までメス端子を伸ばしてくる必要もないのである。
余計な突起がない見た目はスタイリッシュだし、持ち運びのや収納の際も気を遣う必要がなくて良い。
個別に扱える
microSDが2枚入った状態。
ここから片方を取り出す。
すごいだろう。
「何が?」と思っただろうから解説だ。
まず、片方だけを抜いても、もう片方がしっかりとPCに認識されたまま残る。
SDリーダーによっては、2枚同時認識に対応しても、個別の抜き差しには対応しておらず、片方だけ抜くつもりが、両方抜けた認識になり、抜くはずのなかった方が「不正な取り外し」扱いされてしまうことが多々ある。
しかしこのmicroSDリーダーは片方だけ抜くことができる。
(もちろん抜く前にPCでの取り外し操作は必要だ。しなくても抜けるが、データの紛失を防ぐためにはしておいた方が無難である。)
もちろん、その状態から別のmicroSDに入れ替えることだって可能だ。
そしてクリック式。
抜くときは軽く押し込むことで、カチッと少しだけ浮いた状態になる。
だから、認識はさせないがmicroSDリーダーに入れた状態をキープできる。
終わりに
これにてmicroSDでのデータ運用環境はできあがっただろうか。
同じmicroSDを2枚作ってバックアップ体制を構築。
それをコンパクトかつ30枚収納できるmicroSD特化ケースに収納。
そして今回紹介したmicroSD専用の2枚同時認識リーダーでPCに読み取らせる。
ふむ、良い感じだ――