別にクローゼットにスペースを作れなくて断念したわけではない。
スペースは作れたのだ！
けれど、このスペースに3Dプリンタを置いてみると、どうにも「ここに置くべきではない」と感じた。
とにかく置きにくいし、置いた状態から出すのも難しい。
見た目にはわからないだろう。
まずは現状の3Dプリンタの置き場所を紹介する。
このように、リビングに出しっぱなしのキャスター付きラックに置いているわけだ。
そしてそのラックの高さは膝上くらい。
その上に載っている3Dプリンタを持ち上げるのは造作もない。
しかし、どうして「造作もなく持ち上げられていたのか」を考えていなかった。
さて、もしもクローゼットに3Dプリンタを入れるとしよう。
今までは高さが低いラックの上に置くだけだったから、上から降ろすようにして置くことができた。
けれどクローゼットに入れるとなると、持ち上げた状態から押し出す動作が必要になる。
出す際はもっと大変で、手前にあるものを持ち上げて引き出すような動きになる。
想像してみてほしい。
結構大変だし、不安定だ。
もしもその結果3Dプリンタを落としてしまったりしたら洒落にならない。
なんてったって本体重量が15kg近く（公称重量14.6kg）あるわけだから……
今はどうにか動かせても、将来的に腰を痛める原因にもなりそうだし、できるだけ楽に移動させられる状態にしておくに越したことはないだろう。
ラックの上に置いている状態なら、降ろすときは真上から持ち上げて、そのままの姿勢で床の適当な場所に降ろすだけ。
クローゼットから出すよりもずっと安定して動かせる。
やる前からこのことに気づいていたら、無駄にクローゼットを整理してスペースを開けることもなかったのだけれど。
ただまあ、その過程でクローゼット内の収納配置の見直しと、不要なものの洗い出しもできたので結果オーライか。
おそらく、3Dプリンタが最も私の家の広さに対して不相応なアイテムなのだろう。
本当は、専用のデスクでも設置して、その上に鎮座させて置くのが良いと思う。
それができるほど広い家に住みたいような、別に今のままでもいいような……
