「ホワイトノイズ」とも言われる環境音。
作業を阻害しないような内容のない音、それでいて程よい刺激を頭に与え、より集中力を増してくれる。
焚き火や雨の音がよく使われている。
ただ焚き火の音を2時間ほど流すだけのラジオ番組が文化放送で流れたくらいのブームだ。
そのブームに乗ってか、iPhoneやiPadに、環境音を流す機能が標準機能として搭載された。
さすがApple。
標準機能だけあって、環境音の音楽ファイルを再生アプリで流すのとは違う便利さがあったので、紹介する。
コントロールセンターから流せる
まずは設定方法から。
一度設定してしまえば、コントールセンターからすぐに流すことができるようになる。
「設定」→「アクセシビリティ」→「オーディオ/ビジュアル」から設定できる。
バックグラウンドサウンドをオンにして、流したいサウンドを選ぶだけだ。
音量などは実際に確かめながら好みに設定すればOK。
「ロック中にサウンドを停止」をオフにしておくと、iPhoneやiPadをロックしていても、サウンドを流し続けてくれるので、BGMとしても使える。
ちなみに、選べるサウンドの種類は以下の6パターン。
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バランスのとれたノイズ
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ブライトノイズ
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ダークノイズ
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海
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雨
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せせらぎ
そして、この設定を済ませると、コントールセンターに耳のマークのアイコンが表示されるので、それを押せばオンオフをすぐに切り替えられる。
音楽と同時に流せる
設定で「バックグラウンドサウンド」となっていたことや、先のコントロールパネルのスクショでメディアサウンドが再生停止中扱いになっていたことからも予想できると思うが、このバックグラウンドサウンドは音楽再生アプリなどとは別で、独立して再生されている。
だから、環境音を流したままMUSICアプリや、他の再生アプリで音楽を流すこともできるのだ。
環境音を聴きながら作業して、合間に休憩がてらラジオ体操を流して体を動かすというようなことも手軽にできるようになる。
いちいちラジオ体操を流して、終わったらまた環境音を再生開始などしなくていい。
環境音を流したままラジオ体操を流して、終わったら勝手に再生アプリが止まるから、再び環境音だけになる。
ファイルと違って無限に再生
音楽ファイルではなく標準機能の良いところは、途切れないところだ。
音楽ファイルだと、どれだけ長くても再生時間がある。
だからわざわざ1曲リピート再生にしないといけなかった。
しかし、バックグラウンドサウンドなら終わりがなく、止めなければ永遠に流れ続ける。
また、再生アプリで環境音を流そうとすると、目的の音を探してファイルに落として、それをiPhoneなりiPadなりに入れないといけないし、再生アプリからそれを選択しないと流せなかったが、標準機能だけあって、そういう手間もない。
これこそ、標準機能として搭載されたことの強みだ。
終わりに
というわけで、最近はもっぱら雨音を流しっぱなしにしている。
それが普通すぎて流したまま出かけてしまうくらいだ。
オススメは雨の音である。
焚き火があればそれもよかったのだが、今のところ自然界の音は「海」「雨」「せせらぎ」の3つ。
雨以外の2つは、少し騒がしい印象だった。
「雨」はおとなしく、時折入ってくる鳥の囀りも心地よい。
標準機能だけあって、今後のパワーアップにも期待できる。
良い時代になったものだ。