会社勤めだと通勤費が支給される場合が多い。
当然といえば当然のことだが、支給額が定期券を基準にした金額であることが多い。
自宅から会社の最寄り駅までの定期券だ。
定期券だと買い切りなので、徒歩通勤で交通費を節約することができない。
しかし、大阪にはPiTaPaという救世主がいる。
もしも通勤定期としてPiTaPaのマイスタイルが許されるのなら、徒歩通勤すればするほど支給される通勤費を自分の財布に入れることができるのだ。
上限を決める仕組み
PiTaPaマイスタイルとは、事前に2つの駅を登録して、その駅間はもちろん、それぞれの駅から同じ金額で行ける範囲まで自由に行けるというシステムだ。
特徴は、普通の定期券が前払いで一定期間分の金額を一括で支払うのに対して、PiTaPaは後払いであること。
後払いゆえに、素晴らしい仕組みになっているのだ。
PiTaPaを使うだけで大阪メトロは自動的に10%オフになる。
その10%オフも考慮した上での月の利用額が、マイスタイルの月額よりも安ければ、自動的に安い方の金額を適用してくれるのだ。
つまり、マイスタイルは定期券と考えるより、上限額をつけるシステムと考えればいい。
月の利用額が定期券(半年分を6で割った一月分)の金額以下ならその金額を、それ以上なら定期券と同額になる。
節約をウォーキングのモチベーションに
というわけで、通勤定期としてPiTaPaマイスタイルを登録できれば、使わなかった分だけ費用は安くなる。
しかし会社からは定期券代がもらえる。
マイスタイルの月額と定期券(半年分を6で割った一月分)は同じ金額なので、会社側としては支払い金額に違いはないはずだ。
よって、交通機関を使わなければ、それだけ懐に入れられる通勤費が増えるというわけだ。
つまり徒歩通勤すればするほど節約になるということ。
普通のウォーキングだと運動しかモチベーションがなく暑い日や雨の日はついつい甘えて電車に乗ってしまう。
しかしここに「浮いた交通費が財布に入る」というモチベーションがプラスされる。
これによって、ダブルモチベーションとなり徒歩通勤への意欲が増すのだ。
雨の日でも豪雨・強風でなければ歩こうと思える。
乗り越しできないので注意
普通の定期券が区間を指定しているのに対して、PiTaPaマイスタイルは登録駅を2つ指定してその区間は乗り放題、それ以外は登録駅のどちらかで乗車or下車、つまり改札を通る必要がある。
なので乗り越しができないのだ。
定期券なら定期区間外まで乗車した時は超えた分だけを乗越精算機で支払うことができる。
しかしPiTaPaマイスタイルだと範囲を超えたら通常料金だ。
それでも大阪メトロであれば10%引きされるので普通よりも安くはなるのだが。
なので、マイスタイルを利用している場合は、もしかしたら登録駅で一度下車した方が安くなるかもしれない。
「かもしれない」というのは、マイスタイルの上限額に行っているかどうかが別れ目になるからだ。
前述の通り、マイスタイルは上限額を決めるシステムなので、上限まで行っていれば、マイスタイル区間で一度改札を通った方が、区間外の金額を払うだけになる。
(登録駅より1駅先に行けば180円だけ)
しかし上限に達していなければ、2回分の費用になる。
(例えば、本来240円で行ける区間を2回に分けたせいで180円×2で360円になる)
普段から徒歩通勤を積極的に行なっているのなら、上限に達していないので、途中下車しない方が安くなる。
そしてその方が楽だ。
終わりに
というわけで、最近さらに徒歩通勤のモチベーションが増している次第である。
実際、先々月のPiTaPa利用額は1,000円だった。
もちろん月の定期代がそんなに安いわけはないので、浮いた分は財布に入るというわけだ。
何気に、PiTaPaの利用額はもちろん、マイスタイルの月額に応じて、OSAKAポイントも付与される。
まだ用途は少ないが、PiTaPaの残高追加にも利用できるようなので、PiTaPaを使えばそれなりにお得になる。
もしも大阪メトロでの通勤なのに磁気定期券を使っている方がいれば、一度PiTaPaマイスタイルにできないか確かめてみてはどうだろうか。