ふるさと納税には定期便システムの返礼品がいくつかある。
特に食べ物だとありがたく、一度に一気に送ってこられても食べきれないようなものでも、定期便方式なら一定間隔で少しずつ送ってくれるので、少しずつ確実に消費していくことができる。
卵のような賞味期限が早いものだと特にありがたい。
しかし、この定期便方式の返礼品も、使い方を誤れば負担になる恐れがある。
例えば1年間の定期便を頼んだがいいが、数ヶ月したら食生活が変わっていて、届いても食べたいとは思わなくなっているかもしれない。
実際、私は昨年末に玄米の半年定期便をふるさと納税で頼んだが、今は別にいらないし、何なら毎月届く玄米をどうやって消費しようか考えさせられている。
食生活は変わる
以前の私は玄米を主食にしていた。
電気圧力鍋で炊いて食べていたのだが、今の主食は玄米ではなくなっている。
持ち歩きやすく、調理の手間も不要で、栄養価も高く、コスパも良い節分豆が今の主食だ。
玄米と比較してタンパク質が豊富なのが魅力的。
炭水化物豊富な玄米よりもタンパク質豊富な大豆の方が、体型維持や満腹感への恩恵もあると考えている。
こうして「大豆を主食にするぞ!」と決めてしまうと、毎月届く玄米が邪魔に思えてくるものだ……。
もちろん、食べ物は大事なものなので、捨てたり無駄にするような行為はせず、ちびちび食べてはいるが、気持ちとしては「早く玄米消費し終わらないかな」というのが本音である。
つまり、当時は「ふるさと納税で毎月玄米が届くなら食費が大助かり!」と思って意気揚々と納税したのだが、それは玄米を主食にしていればの話であり、その考え方が変わってしまうと途端に負担になってしまうわけである。
単発で注文を
定期便方式のふるさと納税返礼品は数あるが、そのほとんどが、1回きりのお届けで同じ返礼品がある。
例えば前述の玄米であれば、5kgを1年間の毎月お届け、つまり12回のお届けが7万2000円である。
しかし、5kg単体の返礼品が6000円であるのだ。
つまり、12ヶ月の定期便にしようが、1回きりを12回にしようが、合計金額は変わらないというわけだ。
だったら、いつ食生活が変わるかわからないし、1ヶ月で5kgを食べ切れるかどうかも定かでないので、5kgをその都度の方がコントロールしやすいし、もう飽きているのに定期便だから毎月届いてしまうというような事態も回避できる。
定期便のメリット
しかし定期便にもそれはそれでいいこともある。
通常の通販なら注文後すぐに発送してくれるのが一般的だが、ふるさと納税の返礼品の場合、発送が注文の2週間〜1ヶ月後になることがほとんどだ。
つまり、先の玄米の例でいくと、ある程度玄米が減ってきた段階で納税しないと間に合わないのである。
その点定期便なら、一定間隔で届けてくれるので、次に届くタイミングが明確であり、コントロールしやすい。
また、年末のふるさと納税にも定期便早くに立つ。
ふるさと納税の限度額までまだまだ余裕があるのに年末を迎えた場合、一気に限度額まで納税して返礼品をもらっても、食べ切れない。
かといって、普段の食費を補える品ではなく、贅沢品を選んでは、節約にならない。
こういう場合に定期便が役に立つ。
年末に限度額まで納税しつつ、年明けから定期的に返礼品を受け取ることができるからだ。
終わりに
玄米の定期便を後悔しているとはいえ、昨年末からふるさと納税を始めたので、限度額まで使い切るには定期便しかなかったわけで……
食費の足しになったのは間違いないので、まあ、悪くはない。
今年は青汁を頼んでいる。
飲み物なら食生活の変化にはほとんど影響しないし、賞味期限も2年ほどある。
贅沢しようと思えば自由自在なふるさと納税も、節約を前提に返礼品を選ぶとなると、なかなか難しいものである。