流石に塩オリーブオイル卵ご飯を毎日食べてたら飽きるのよ。
厳密には飽きるというより他のものが食べたくなる、である。
別に塩オリーブオイル卵ご飯は美味しく食べられる。
まあ美味しいものなんてちょっと外に出ればいくらでも食べられるのだけれど、しかし私の家には大量の米があるので、それを積極的に使いたいし、そうした方が食費の節約になる。
となれば、その米を美味しく食べる工夫をするしかない。
しかしこれも簡単だ。
スーパーに行けばお惣菜も売っているし、材料を買って自分で作るのもいい。
惣菜は食費が高くなるので却下。
自分で作るのなら安く済む。
一人暮らしの節約はまず自炊からと言うし。
しかし私ももうすぐ一人暮らし10年の身。
節約のための自炊なんて当たり前で、さらに上の段階、料理に時間や手間をかけたくないという思いが大変に強いのである。
どれくらい面倒くさいと思っているかというと、ついに洗剤で食器を洗うことをやめたくらいである。
（厳密には週1回くらい洗剤で洗っている）
こんな私だから、いくら安くつくと言っても洗い物が増えたり洗剤を使わざるを得ない料理は避けたいところだ。
こちら、洗剤を使って洗い物しないといけなくなる鶏肉である。
うん……、最初は油物を避けようとしていたのだけれど、いざスーパーの中を物色しているとどうしても鶏肉が食べたくなってしまったのである。
持ってはいるがあまり出番のなかった電気鍋＆フライパンがここで活躍。
炊飯を開始したら鶏肉を焼き始める。
ご飯が炊ける頃には鶏肉も良い塩梅で焼き上がっているわけだ。
蓋をして蒸すように焼けば油も飛び散らず、最低限の被害に抑えられる。
というわけで炊いたご飯に焼いた鶏もも肉を乗せただけのお手軽丼の完成である。
普段から料理している人からすれば手抜きもいいところだろうし、見た目もそんなによろしくない。
しかし普段の食事が貧相（あまり自分で言いたくはないけれど）な私にとってはこれでも十分にご馳走なのであった。
久しぶりの鶏肉はとても美味しく、外食で食べるのとは違って味付けされていないシンプルさがまた良いものであった。
厳密にはオリーブオイルで焼いているので多少の味はついている。
その後、もっと安い鶏胸肉でも同じようにやってみた。
鶏胸肉は細切れになっていないものだったが、面倒だったのでそのまま焼く。
やはり蓋をして蒸すように中火でじっくり焼けば中までしっかり火は通るので問題なしだ。
焼けたらご飯に載せるだけ。
油控えめな胸肉でちょっと味気ないため生卵も落とした。
これはもう親子丼でしょう！
写真だけだともも肉の時よりこちらの方が美味しそうだ。
とまあこんな具合で、久しぶりに家で肉を焼いてちょっと贅沢したのでした。
