早いもので、Colemanの「バタフライテーブル」と「3ウェイキャンバスデッキチェア」を購入してから3ヶ月以上が経過した。
毎日のように、というか嘘偽りなく毎日使っている。
(もちろん外泊している日は除く)
今回は「3ウェイキャンバスデッキチェア」に焦点を当てて、使っている中で感じた椅子についてのあれこれをまとめる。
足が固定なのは良し悪し
以前、どんな机を使えばいいか考えたときは、椅子は脚がキャスターになっていない方が良いという持論を述べた。
座っているときに、椅子が転がらないように無意識だが足に力が入るからだ。
それが長時間になると疲れてくる。
しかし椅子が転がらないようにしている自覚はないので、その原因が椅子のキャスターにあるとはなかなか思い至れないのだ。
その考えは今も変わっていないが、キャスターもそれはそれで便利ではある。
立ち上がるときだ。
椅子単体であれば関係ないが、机とセットで使うとなると、立ち上がるためには椅子を引かなければならない。
その際に、脚が動かないと、お尻を浮かせて腕の力で椅子を引かないといけない。
これがキャスターであればスムーズだ。
デスクチェアであれば、座面に重さが載っている(つまり座っている)と、キャスターの回転にロックがかかる機構の製品もある。
まあ、デスクチェアはそもそも嵩張るし、引越しなどの際に扱いが面倒、処分するにもお金がかかるといった理由で元から選択肢にはなかったが。
もしもデスクチェアを買う、または今後買うかもしれないのであれば、キャスターが動かないようにできるかどうか確かめた方がいいかもしれない。
私としては、座っているときに転がられると困る。
まあ、作業中は座ったままだし、立ち上がるのは休憩の時くらいなので、優先するなら疲れにくさということで、動かない脚を選んで良かった。
ヘッドレストは無い方が良い
オフィスチェアやゲーミングチェアでお馴染みのヘッドレスト。
一見あるに越したことはなさそうだが、個人的には無い方が良いと思っている。
もしも普段ヘッドレスト付きのチェアを使っているのであれば、思い出してほしい。
常にヘッドレストに頭を預けて作業しているだろうか。
おそらく、ちょっと一休みする時など、作業から離れたときにヘッドレストを使っているはずだ。
つまり、作業とは無関係なのである。
むしろ、下手にヘッドレストがあったら、ちょっと息詰まった時なんかにすぐにヘッドレストに頭を置いて休んでしまいそうだ。
ヘッドレストはリラックスでき過ぎてしまうのだ。
背もたれまでしかないことで、座っているときは基本的に軽い緊張感のある姿勢でいられるというわけである。
それに、ヘッドレストの衛生面も気になる。
特に私はシャンプーを使わずに洗髪している(いわゆる湯シャン)ため、きっとすぐにヘッドレストを汚してしまう。
せっかくヘッドレストがあっても、そこに頭をつけるたびに「汚れてないかな、大丈夫かな、掃除した方がいいかな」といった些末な考えが頭を過ぎるのも小さいがストレスになりそうだ。
肘置きは必須
折り畳める椅子はいくらでもあるが、ちゃんとした肘置きがついているものは少ない。
私が「3ウェイキャンバスデッキチェア」を選んだ一番の理由は肘置きがあることだった。
たまに図書館などで肘置きのない椅子に長時間座っていると、その大切さを思い知る。
作業するにしても休むにしても、肘置きがあるだけでどれだけ楽か。
パソコンのキーボードを打つとき、紙を広げてノートをとるとき、本を読むとき、深くもたれてぼんやりするとき——
どのシーンを切り取っても、肘置きがない方が良かったと思える場面はない。
椅子の値段が肘置きの有無で大きく変わるのも納得というものだ。
多少のお金は払ってでも、やはり肘置き付きの椅子を買った方が良い。
以前に調べたことがあるのだが、肘置きがない椅子に肘置きを後付けするような製品はなかった。
なので、下手にケチって肘置きがない椅子を買うのは本当にオススメしない。
特に、アウトドア用のチェアとなれば、肘置きなしで探せばいくらでも安い製品があるので、うっかり流されないように注意。
(本格的にアウトドアで使うなら、軽くて畳みやすいコンパクトな肘置きなしもアリだが)
終わりに
総じて「3ウェイキャンバスデッキチェア」を買って良かったと思っている。
これがデスクチェアなどだと次々と新製品が出たり、使っているうちにもっと他のチェアに魅了を感じてしまったりしてしまったかもしれない。
しかしアウトドア用品でありながら、自宅で普通の椅子としても使える折り畳みチェアというジャンルでは「3ウェイキャンバスデッキチェア」が完成されていると言っても過言ではない。
なので、他の椅子に目移りしないのだ。
ずっと満足して使い続けられそうだ。
気に入ったもの、心から良いと思えるものと出会えれば、他のものへの物欲が湧かなくなるということか。
アウトドア向けの製品ではあるものの、自宅でも問題なく使える代物である。