いろいろな机で作業してきた。
実家のダイニングテーブルから始まり、学校の机、会社のデスクのような人生と共に変化する机もあれば、一人暮らしを始めてから自分で選んだ机まで。
作業場所が変われば机も変わる。
長く使う机であればあるほど、それなりに良い物を使いたいものだ。
スタンディングデスクにすれば考えることは少なくなるのだが、座って使う机となると、気にしたいことはいくつかある。
特に私が大事にしたいのは、座った状態で脚を伸ばせる机だ。
窮屈な机
天板の面積が広いのに、なんだか作業がはかどらない、集中できないという経験はないだろうか。
机に向かっているだけで眠くなるような。
また、子供の頃に、学習机よりもリビングのテーブルの方が勉強が捗ったという経験はないだろうか。
これらは別々の問題に見えて、実は一つの共通点がある。
座った状態で足を伸ばせないことだ。
学習机は壁際に置くのが通常となっていて、足下が本棚になっている物が多い。
そして、大きいのにどこか作業が捗らない机を思い出してみると、それも足下が塞がっていて、椅子を引かないと足を伸ばせない。
足は第2の心臓とも言われるくらい、下半身の血流が滞ると体がどっと怠くなる。
足が怠いときに、伸ばしたり貧乏揺すりをするといくらか楽になるのもそれが理由だ。
なので、足が窮屈になればなるほど、座り心地が悪くなる。
どれだけ良い椅子を使ったところで、足回りの自由度が低い机を使っていては、椅子の価値も半減してしまうというわけだ。
座ったまま足を伸ばせる机を
ここまでに述べたことでわかるかと思うが、足下に目隠し板がない机を選ぶべきだと思う。
立ち上がったり椅子を引かなくても、そのままの姿勢で膝を伸ばして、つま先をピンと張ってやれば、ふくらはぎが気持ち良い。
机の上では手を動かして作業しながら、下では足を自由に伸ばせるのだ。
あくまでも一例だが↓のような机だ。
カタログだけ見ていると、机の下が収納になっているタイプの方が機能的に感じるが、実際に座ってみると、このように脚が付いているだけのシンプルな机の方がずっと座り心地が良い。
店舗で実際に座ってみたときは気づかないが、長時間座って作業していると気づくことなので、机を買う予定がある方は頭の片隅に入れておくと役立つかもしれない。
壁際に置かない
買った机を部屋に置く際は、場所にも気をつけたい。
せっかく足を伸ばせる机を買っても、奥が壁になる場所に置いてしまっては結局足を伸ばせない。
となると、選択肢は部屋の真ん中に置くくらいしかない。
許されるなら、ダイニングテーブルをそのまま作業用の机としても使う方が良いだろう。
個人の部屋の真ん中にテーブルを置くと狭くなるし、リビングにダイニングテーブルとは別のテーブルを置くスペースもないだろう。
終わりに
記事内で述べたように、足下をゆったりさせるには机が壁と接さないよう部屋の中央に置くべきなのだが、それにはスペースが足りない。
なので、自習室や図書館のように、机が壁際や向かい合わせで並んでいるような場所では、意外と長時間の作業ができなかったりするのだ。
作業効率と机の関係性では、天板の広さや机の高さが話題になることが多いが、実は足下も大事だよ、という話だった。