前々から断食には興味があったのですが、意思が弱くて1日断食までしかできていませんでした。
しかし、以前にお菓子を会社に置いて誘惑を遠ざけるという記事を書いた時に、ふと思ったのです。
仕事に支障が出るから避けていたけど、むしろ仕事がある平日の方が断食しやすいのでは、と。
今週はあまり忙しくなく、締め切りが近い仕事もなかったので、挑戦してみました。
今回は平日5日間の断食記録をまとめます。
前日(日曜日)
断食においては準備食と復帰食が重要と言われています。
とはいえ、私は節約生活をしており、家にある食材が玄米、胡麻塩、きな粉しかなかったため、とりあえず玄米を食べておくことにしました。
朝、昼、晩と、三食しっかり食べていきます。
と言いつつ、メニューは三食とも全て同じ。
鍋で炊いた玄米に胡麻塩をかけたものです。
8時、12時、16時に1合ずつ、1日で合計3合を食して、翌日からの5日間断食に挑みます。
1日目(月曜日)
冒頭でも述べたとおり、1日の断食は何度か経験していたため、難なく達成します。
空腹感は感じますが、体調は普段通り、仕事もいつも通りこなせました。
排便は普通にありました。
昨日たっぷりと玄米を食べた分、いつもより多いくらいです。
ちびちびと水分補給をし、1日で水を2L以上は飲みました。
毎日水を2L以上飲むようにはしているので、その点も普段通りです。
2日目(火曜日)
非常によく眠れました。
意を空にすると消化活動のために頭と胃を使わないので睡眠の質が深くなるということは知っていましたが、想像以上です。
断食が終わっても、夕食抜きは継続する可能性が高いです。
また、朝ごはんを食べないので、洗い物をする必要がありません。また、歯を磨かなくてもうがいだけで充分です。歯磨きは1日1回、夜だけでいいでしょう。
おかげで朝に使える時間が増えました。
会社に出勤すると、軽い頭痛に襲われる。
歩くことで体力を使ったから?
後3日も残した状態で、もしもこの頭痛が続くようならこの断食は無理だ、帰ったらちゃんとご飯を食べて寝よう。
そんな思考に至り、断食を断念することにしました。
しかし、夕方には頭痛は消えて回復。
断食の続行を決意。
また、立ちくらみも酷かったです。
この立ちくらみは、以前に玄米だけを食べていて、塩分を全く摂取していなかった頃に悩まされた立ちくらみと同じものだと予測し、塩分不足を自覚します。
(以前の立ちくらみも、玄米に胡麻塩をかけて食べることで解消された)
塩分の大切さに気づき、断食が終わったら味噌汁を飲もうと決めました。
この日も水は2L以上飲むことができました。
シャワーを浴びる時に気付いたのですが、かなりお腹が凹んでいます。今まで気になっていた下っ腹もスッキリ。
食べていないので当然といえば当然なのですが、たった2日でここまで凹むのかと驚きました。
排便は昨日ほど多くはないものの、通常運転。
3日目(水曜日)
昨日とは打って変わって、非常に体調が良いです。
立ちくらみもありませんでした。
朝の出勤時はそんなことなかったのに、夜の帰宅時、歩いているとなんだか太ももに気持ち良さを感じました。
動かすのが気持ちいいのです。なんだかこのままずっと歩いていたいという気持ちになりましたが、まだ2日残っているため、普通に帰って寝ました。
この日は水を2L飲めず。
塩分不足を自覚したことで、下手に水をたくさん飲むとさらに体の塩分濃度が下がって立ちくらみがひどくなるのでは、と考えると、飲むのが少し怖かったです。
夜ベッドで横になって眠る時「明日の朝、目を覚ませるだろうか。このまま一生の眠りについてしまうんじゃないだろうか」と少し恐怖を覚えるようになりました。
2日目の段階で、すでに未知の領域に入っていたからです。
ただ、すでに折り返し地点の3日目。今更止めることはできません。
自分の性格上、ここで断念すると必ず再チャレンジします。3日時点でもかなりしんどいのに、これをもう一度行うなんて避けたい。それが大きな原動力になっていました。
排便はかなり少なかったものの、一応アリ。
コロコロとしたものが何回かに分けて出ました。
4日目(木曜日)
窓の外の景色を見てぼんやりするのが気持ちいい。
仕事中も、ついつい窓の外を見て手を止めてしまいます。
集中力が持たなくなっていることは確実でした。
ただ、単純な入力作業などあまり考える必要のない仕事には集中できました。
定期的に手を洗わないと、なんだか手の平がベタつきました。
また、シャワーを浴びている時に顔を洗うと、いつもよりベタベタとした感触。
脂汗でしょうか。よくわかりませんが、今までになかったくらいのベタつきが生じていました。
昨日と同じく、水はあまり飲めず。
排便も全くありませんでした。
昨日の夜に感じた太ももの気持ちよさも感じなくなる。
5日目(金曜日)
いよいよ最終日
軽い腹痛で目が覚め、トイレに行くとドバッと便が出ました。もしかして宿便でしょうか。いつもより匂いが強烈で、柔らかそうなのですがドロドロとしているわけではなく、小さな円盤状の便がまとまったような見た目です。
真相は不明ですが、宿便だと思っておきます。
体力的にはかなり限界を感じました。
私の自宅の机はスタンディングデスクなのですが、立って作業をするのが辛すぎて、MacBookをサブテーブルに移動させて、座って作業してました。
そして立ち上がると立ちくらみ。しかもこの5日間で一番激しいです。たった瞬間に視界が白くなります。すぐに治りますが。
仕事に全く身が入りません。
早く明日になってほしいと願いながら、ただただ時間が過ぎ去るのを待っている状態でした。
朝以降の排便はなく、やはり水も1Lほどしか飲めず。
本当にどうにかやり過ごすだけの1日となってしまいました。
何かをしようにも気力も体力もないので、仕事から帰ったらシャワーを浴びてさっさと寝ました。
次に起きれば日付が変わっているのでこのまま平日断食は達成です。
シャワーを浴びる時に鏡を見たのですが、お腹がかなり凹んでいます。2日目の時点で効果は出ていましたが、さらにスリムになりました。脂肪が完全になくなったのではと思えるくらいで、自分でも惚れ惚れするくらいでした。
食事解禁(土曜日)
ようやく水以外のものを口にできるという期待から、朝の3時に目が覚めました。(本当は1時頃にも目は覚めましたが、流石に早すぎるので二度寝)
とはいえ、5日間活動していなかった胃にいきなり固形物を入れるのは危険なので、予定通り味噌汁を飲みます。
美味しい。けど、ちょっと濃い?
塩分補給も兼ねて減塩でない味噌を使ったので、こんなものなのでしょうか。
時間を開けて、鍋で炊いた玄米に胡麻塩をかけて食べます。
美味しいのは美味しいのですが、なんだか食べるのがしんどい。
頭では食べたいと思ってるのに、体が受け付けません。
かなり時間をかけて食べ切ったものの、食後にものすごい倦怠感に襲われ、我慢できず横になりました。
そしてそのまま一時間ほど仮眠。
体はスッキリとしましたが、食欲はありません。というか、さっきの倦怠感を思い出すと、食べる気になれないのです。
断食前なら味噌汁1杯と玄米1合だけで満腹になることなんてなかったのですが……。
とはいえ、少食になれたのは思わぬ功績です。
体調的にそれでいいのだろうかという不安は残りますが、食べる量が少なくなれば食費が浮きます。
現在は1日200円以内の食生活を心がけていますが、もしかしたら100円でも問題ないのではないでしょうか。
まあ、いつまでこの少食状態が続くかは定かではありませんが。
感想
好奇心だけから挑戦した平日断食ですが、得るものは多かったです。
睡眠が深くなる、洗い物の必要がなくなる、宿便が出るというのはメリットですし、定期的に断食を取り入れるのはありだと思います。
一方で立ちくらみや気力・体力がなくなる問題はどうにかする必要があるでしょう。
ただ、塩分を補給すれば立ちくらみなどの体調不良を起こさずに断食も可能なのでは、という仮説もあります。
次は朝に1杯の味噌汁を飲み、それ以外は水だけで過ごすファスティングなんて良いかもしれません。