ビルドンブング

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スーツを捨てた話

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私は平日、つまり仕事の日は毎日スーツを着ている。
WWSだと動きやすいのでそれが可能なのだ。

 そんな前置きをすると、タイトルを踏まえてそのWWSを捨てたかのように思われるが、実際は逆である。
WWSが快適すぎてとても他のスーツを着る気にはならないから、他のスーツを処分した、という話だ。
もともと自宅ではなく会社のロッカーにWWS以外のスーツを置きっぱなしにしていた。
そのまま2年以上、一度もそれらのスーツを着た記憶がない。
そりゃあ、毎日WWSで出勤しているので他のスーツに着替える場面なんてないし、そのWWSも速乾性が良くて毎日洗濯しても一晩で乾くから予備のスーツなんて必要ないわけで。
とはいえ所詮は会社のロッカー、自宅のスペースを圧迫しているわけではないし、他に会社のロッカーに入れたいものもないので邪魔になっているわけでもない。
なのでずっと処分せずに置いていたわけだ。
それともう一つ、捨てられなかった理由がある。
それらのスーツは私の就職が決まった際に母親が買ってくれたスーツだ。
別に特別なものではなく、洋服の青山かそれに近い何かしらの店(春山とか)で買ったものである。
大したスーツではないし、やはりWWSの快適さを知った今、積極的に着用したいとは思えないものだ。
WWSを買う以前は何度か着用したが面倒でクリーニングにも出していないので綺麗な状態でもない。
ただただ「就職が決まった時に母親が買ってくれた」という思い出補正だけで捨てにくくなっていたのである。
ところが先月、つまり年末、会社の大掃除があって荷物整理をした。
普段ならゴミはゴミ箱に入れなければいけないが、そのタイミングは不用品を段ボールに詰めて「不用品」と書かれたシールを貼っておけば後から業者が勝手に処分してくれるという、手軽に不用品を処分できるチャンスが来た。
「今しかない!」と心を決めて、ずっとロッカーに放置されていたスーツを丸ごと処分した。
段ボールに詰めて不用品のシールを貼った時は心が苦しかったし、今この記事を書きながら思い出して、少し胸が締め付けられる思いにはなるが、それで良かったと思っている。
この感覚は断捨離で一人暮らし前に母親に買ってもらった冷蔵庫を処分した時と同じである。

 まあ、それらのスーツを買ったのは10年近く前だ。
どのみちスーツとしての寿命も来ていただろう。
着るにしても着ないにしても、どのみちいつかは手放さなければならないものだったのだ。
そう考えれば少しは気が楽になるし、すっからかんになった会社のロッカーを見ると晴れ晴れした気分にもなれるので、まあ良い。