ビルドンブング

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「手札を増やす」という考え方

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子供の頃はカードゲームにハマっていた。
というか、同世代の男の子は漏れなく何らかのカードゲームに触れていただろう。
今はどうなのだろうか。
アプリでもプレイできるようになってはいるけれど、現実にしてもアプリにしても、カードゲームというものはたいがいお金がかかる。
それに、カードゲーム以外の娯楽もたくさんあって、わざわざカードで遊ぶようなこともしないのかもしれない。
さて、遊戯王やらデュエル・マスターズやらカードゲームの種類は多々あれど、どのゲームでも基本的に手札を増やす行為は無条件で「強い」と言える。
アドバンテージという考え方があって、例えば遊戯王ではもうずっと禁止カードとなっている「強欲な壺」がわかりやすい。
デッキからカードを2枚引くという効果なのだけれど、つまり1枚のカード消費で2枚の手札が増えるわけだから、1枚のアドバンテージとなる。
カードゲームはアドバンテージの取り合いである。
自分のアドバンテージを増やすか、相手のアドバンテージを減らすか。
そういう考え方をちゃんと持って子供の頃にカードゲームをしていたから、今でのその考えが残っている。
カードゲームはもうしていないけれど、手札を増やしてアドバンテージを得るという考え方は現実生活でも割と当てはまることが多い。
例えばiPhoneに新機能が追加された時、その使い方を理解して使ってみる人と、無条件に「今のままの方がいい」と言ってその新機能を詳しく知ろうともしない人がいる。
こういう時、私は「手札を増やす」という考え方をする。
その新機能が便利か便利じゃないかはおいておいて、それがどういう機能であり、どうやって使うのかを知っておくことは「手札を増やす」という行為だと思うのだ。
結果的に使わなかったとしても、使える状態にしておくことに意味がある。
それが手札を増やすということ。
ドローできるチャンスがあったらドローするだろう?
引いたカードが使えるカードかどうかはともかく、手札は多いに越したことはないからだ。
というのがカードゲームの考え方であり、現実でもそうだと思うのだが、目の前にドローチャンスがあるのにドローしない人が多いように感じる。
別の例をあげよう。
先日、私の職場にペンタブが試験導入された。
安物のペンタブというのもあるが、満場一致で「使いにくい」という評価を受けている。
しかし、実際にそのペンタブを使った人は全社員の1割にも満たないはずだ。
その数少ない利用者の声を聞いて、使ってもいないのに「使いにくい」と言っているのだ。
確かに使いにくいことは事実だけれど、使えるようにしておくこと、使い方を知っておくことに意味はあると思っている。
普段の業務では使えないとしても、そのペンタブで何ができるのか、どういう作業なら向いているのか、そういった部分は実際に触ってみないとわからない。
そして触って理解していると、何かあったときに「この作業ならペンタブを使ったほうが早いかも!」と発送できるわけだ。
これが「手札を増やす」という行為である。
今は使わないかもしれない。
しかし手札に入れておけばどこかで役に立つかもしれない。
歳をとると、なかなか新しいものを受け入れにくくなる傾向が観察できる。
カードゲームにハマった経験があるのであれば、それを「手札を増やす」という行為に置き換えて考えてみれば、少しは積極的に受け入れられるのではないだろうか?
というか、受け入れないことが損のように感じられるはずだ。