iPad mini6とApple Pencilの組み合わせをできるだけ実際の紙とペンに近づけたい。
iPadを紙に近づけるのは簡単だ。
「ペーパーライクフィルム」を貼れば、名前の通り紙のようになる。
ではApple Pencilを本物のペン、それもボールペンに近づけるには……
ペン先の交換で書き心地はかなり近づいた。
しかしまだ足りない。
書き心地が良くても、持ち心地が良くないからだ。
というわけで、Apple Pencilカバーを装着する。
Apple Pencilは疲れやすい？
Apple Pencilで長時間の筆記をしていると、手がやたらと疲れる。
紙にボールペンで同じ時間筆記していても、そんな疲れないのだが。
その原因を探ってみると、Apple Pencilの持ち心地に起因している。
まずサラサラした凹凸のないボディ。
手の中でApple Pencilが滑るのだ。
もちろん、書いているときに気になるほど滑るわけではない。
しかし長時間の筆記となると、滑らないよう無意識に指先に力が入っていたり、こまめにApple Pencilを持ち直していたりと、ちょっとした負荷を指先にかけているのである。
だから長時間それが続くと疲れを感じるわけだ。
それを改善するためのカバーである。
何もApple Pencilを保護するだけの役割ではなかったのだ。
なぜ「elago CLASSIC CASE」なのか
私が購入を決めたApple Pencilカバーは「elago CLASSIC CASE」だ。
まず目を引くのが鉛筆のような見た目。
しかし、これはただの遊び心から来たデザインではない。
しっかりとApple Pencilの使用感を向上させるためにデザインされたアイテムなのだ。
太くて滑らない
まず持ち心地の改善点から。
素材がシリコンなので、グリップ力は格段に向上する。
手に持っていて滑ることがない。
それだけで手に持った時の安定感がグッと良くなる。
それでいて程よい太さになる。
もともと、Apple Pencilは単色ボールペンやシャーペンくらいの細さしかないのに、長さがそれ以上あったため、重心が後ろに偏って持ちにくかったのだ。
しかしカバーの装着によって適度に太くなったApple Pencilは、重心が安定する。
太さと長さのバランスがちょうど良くなるのだ。
太さの目安としては、多色ペンと同じくらいである。
雑に置けて転がらない
カバー装着によるメリットは持ち心地の改善に留まらない。
Apple Pencilを雑に扱えるようになる。
今まではApple Pencilが精密機械であることと、傷がつきやすそうな表面仕上げから、あまり乱暴には扱えなかった。
例えば、ボールペンのように、机の上に雑に置くことに抵抗があったのだ。
そっと置かないと傷つきそうだし、勢いで転がってしまう。
だがシリコン製カバーの装着によってちょっとやそっとでは傷はつかないし、鉛筆さながらの六角形のおかげで、どの向きに置いても転がらない。
Apple Pencilの機能はそのまま
さて、カバーの装着で心配される点が２つ。
まずiPad側面への装着と充電。
Apple Pencil第２世代はiPadの側面に装着することで充電される。
「elago CLASSIC CASE」にはMAGNETICと記載された面があるので、その面がiPadと接する平な面になるよう装着すれば問題なくiPadに付けれて、充電も行われる。
ただ、iPad側にも側面を覆うようなカバーを装着している場合、磁力が弱まったり充電がされない可能性もあるので注意。
純正のSmar Folioであれば側面は剥き出しなので問題ない。
そしてもうひとつの機能がダブルタップ。
Apple Pencil第２世代は、ペンの持ち手部分をダブルタップすることで、消しゴムツールへの切り替えなどができる。
この機能については、カバーがついている分、多少反応が悪くなってしまうが「elago CLASSIC CASE」は持ち手が一面だけ切り抜かれている。
この部分をタップするようにすれば確実に反応する。
むしろ、この部分以外の反応が鈍くなるので、ちょっとペンを持ち直した際、不意に消しゴムに切り替わるような事態が避けられてありがたい。
終わりに
この鉛筆風Apple Pencilカバー、７つのカラーバリエーションがあるのだが、私が購入したブラックシルバーは人気なようで、なかなか取り扱っているショップを見つけるのが大変だった。
（引用：elago 日本公式 オフィシャルストア）
色に拘ってもいいが、持ち心地は色とは無関係なので、もしも手の疲れを感じてApple Pencilでの長時間作業ができないでいるのなら、今買える色でいいから導入すべきかもしれない。
それに「elago CLASSIC CASE」にこだわらなくても、他にもApple Pencilカバーは多数の製品があるので、自分の目的にあったものを探すのも一興であろう。
イラスト中心なら低重心タイプとか。
