私はよくラジオを聴く。
専用のソフトで録音（保存）しておいたものをiPhoneに入れておいて、専用の倍速再生アプリを使って聴取する徹底ぶりである。
と言いつつも、最近はあえてラジオを聴かず、かと言って他に音楽を聴くわけでもなく、つまりイヤホンをつけずに外出することも多い。
上の記事の通り、イヤホンをつけない理由は、今まで「移動時間に何も聴かないなんて勿体ない」と思い込んでいたからで、その考えが逆に窮屈だったのか、一度何も聴かずに自宅から会社までの移動をしてみると、何だか清々しい開放感が得られたからである。
しかし、この「外出時に何も聴かない、イヤホンをつけない」という習慣が幸いした瞬間があった。
家事はいつものようにラジオを聴きながら行い、以前の私ならそのままラジオを再生したまま家を出ていただろうところで、上記のようにあえてイヤホンを外して家を出ようとした。
すると、水の流れる音が聴こえるのだ。
トイレの水が流れているのかと咄嗟に考えたが、朝起きてすぐのトイレから２時間以上が経過しているので、まだ流れているはずがない。
しかしユニットバスから水の流れる音がしていたので、気になって履きかけていた靴を脱いでユニットバスを覗いたのだ。
すると、洗面台の水が出しっぱなしだった。
危ないところだった。
もしも当時のラジオ漬け状態の私なら、AirPods Proの優秀なノイズキャンセリングによって、水の音など全く気づかなかっただろう。
つまり、洗面台の水が出しっぱなしなのに気づかず、会社に出社していただろうということだ。
会社なので、最短で見積もっても10時間ほどは帰ってこない。
10時間も水を出しっぱなしにしていた可能性があったのかと思うと肝が冷える。
外出前にイヤホンを外した私グッジョブと思わずにはいられなかった。
さて、最近は気温も上がってきたので、エアコンのクーラーを使っている。
エアコンも、気を抜くとうっかり消し忘れて外出しそうになる。
外出前のチェックリストに「エアコン確認（目視！）」という項目を入れているので、ちゃんとチェックリストを見ていればエアコンの消し忘れはないのだが、毎日同じチェックリストなので、慣れてくると確認が疎かになる。
そんな時、うっかりエアコンを消し忘れそうになるのだが、イヤホンをしていなければ、うっすらとエアコンの稼働音が聞こえる。
水道と同じように、音で気づくこともできるのだ。
少なくとも、耳が塞がっている状態よりは蛇口の締め忘れ、エアコンの消し忘れに気づく可能性が高い。
そういう意味でも、外出時にイヤホンを外して家の中の音を聞いてから家を出るのは習慣としては良いことかもしれないと感じた次第である。
