普段はTVerでテレビ番組を見ているが、たまにTVerでは補えない番組を見たくなることがある。
それはそれで我慢していればいいのだが、実家に帰った時などにテレビを見ていて偶然面白い番組を見つけたりすると「自宅にもテレビがあれば……」と憂いてしまうこともある。
とはいえ、時間が経てば「やっぱりなくていいか」と思えるようになるので、刹那的な物欲だろう。
そもそも、ミニマリストを目指しているので自宅にテレビを置きたくない。
しかし、テレビがなくても全録してくれてモニターさえあればそれを見られる画期的なレコーダーがあった。
レグザタイムシフトマシンハードディスクだ。
これはかなり購入を検討させられた。
しかし買う決断には至らなかった。
今後、また欲求が再発した時のために、買わなかった理由をしっかりと整理しておく。
時間を浪費する
見たい番組だけをピンポイントで見る分にはいい。
しかし全録となると、録画一覧には目的以外の番組もあるわけだ。
そこに気になるタイトルや好きな芸能人が出ている番組があれば、ついつい見てしまうだろう。
YouTubeの関連動画のようなものだ。
見たかった映像を見ている隅に、次に見たくなるような動画が控えている。
動画を見終わったら、ついつい関連動画を見に行ってしまい、その連鎖で予想外の時間が過ぎている。
全録対応のレコーダーだと同じ現象が起きてしまうのではと懸念する。
実際、実家にいた学生時代は暇さえあれば録画していたテレビ番組を見ていた。
ジャンルやキーワードを指定して自動録画するように設定していたので、録画一覧を見れば何かしら暇を潰せそうな番組があったのだ。
しかし、今にして思えばかなりの時間を無駄にした。
もしもタイムシフトマシンがあったら、意志の弱い私は似たような失敗を繰り返す確信がある。
モニターがない
テレビがなくてもテレビ番組を全録できるのがタイムシフトマシンハードディスクの売りだ。
しかし残念ながら私はモニターの類を持っていない。
パソコンはMacBook、外部ディスプレイも使わない。
じゃあモニターを買えばタイムシフトマシンでテレビを見つつ、MacBookを2画面にできて一石二鳥、という考えもある。
しかし、そこまでする必要があるかといえば疑問だ。
今のところMacBookの本体ディスプレイでスペースが足りないと感じることはほとんどないし、もしももう1画面必要ならSidecar機能を使えばiPadをMacの拡張ディスプレイにすることができる。
なので現時点でモニターを買うとすれば、それはタイムシフトマシン専用になる。
だったらテレビを買うのと変わらない。
そして、冒頭で述べたように、ミニマリストを目指す私にとってテレビを所有したくないのだ。
ちなみに、iPadやMacをHDMIなどで入力してディスプレイにする方法は今のところ皆無だ。
iPadをWindowsのディスプレイにするドングルは最近開発されたようだが、あくまでもパソコン用。
タイムシフトマシンのようなHDMI入力による画面出力には対応しない。
Macでテレビを見る
どうしてもテレビを見たいなら、MacなどのPCに繋ぐことで録画や視聴ができるアイテムがある。
ピクセラの「Xit Brick」ならMacBookに繋げる。
しかし、そもそもテレビの導入を検討したのは全録機能のあるタイムシフトマシンに魅力を感じたからだ。
目的はMacでテレビを見ることではない。
また、録画のためには繋いだパソコンを起動させておかないといけないのも面倒だ。
設定で自動録画ができても、その録画タイミングにPCを起動させておかないといけないので、電源を入れたまま置きっぱなしにしておけるデスクトップならまだしも、ノートPCではやや使いづらいかもしれない。
終わりに
以上が、タイムシフトマシンハードディスクを買わなかった理由だ。
買ったもののレビューは溢れているが、買わなかったものをいちいち取り上げてその理由を述べるのは変な気分だ。
買ったら買ったで後悔していてもそれを認めたくないもので、好意的な部分だけをピックアップしてしまうもの。
なので私はネットでのレビューをあまり信用していない。
知りたいのは自分が求めている機能が万全に発揮されるかだ。
ただ、調べてみるとタイムシフトマシンハードディスクはなかなか便利なようだ。
ディスプレイがあればテレビ本体がなくてもいいし、ディスクドライブがついていないのでコンパクトなボディに収まっているのも好印象だ。
節約や断捨離への意識が薄い頃の私だったら、躊躇なく買っていただろう製品だ。