喜ばしいことに、高級腕時計をつけていることがステータスという考えが古いもののように扱われるようになってきた。
と私は感じている。
スマートウォッチのおかげである。
高級腕時計が何百万円の世界であるのに対して、スマートウォッチは高級品でも百万円単位の値段にはならない。
Apple Watchのチタニウムケースがスマートウォッチの中で高級な部類になるのだろうか?
とはいえ詳しい人でなければ他のApple Watchとの違いは大差なく「Apple Watch」と一括りにされる程度である。
詳しい人は素材や常時点灯なんかですぐにそのApple Watchのシリーズなどを判別できるが。
結局その程度の違いなので、スマートウォッチは普通の腕時計と違って値段が大きなステータスとはなり得ない。
そのそもスマートウォッチという選択をしている時点でそういう金額面でのステータスよりも機能面での実用性を優先しているというふうに見られるからだ。
というか、私がApple Watchをつけているのもそれが理由だし。
元々、腕に何かがついているという状態が苦手で腕時計なんて本当に必要な時しか使わなかった。
着けていても鬱陶しくてすぐに外してポケットに入れてしまうようなタイプの人間だったのだ。
時計部分だけストラップみたいにして首や腰にぶら下げている方がよっぽど機能的だと信じていたくらいである。
さて、そんな私が今は毎日家を出る時は必ずApple Watchをつけているわけだ。
シリコンバンドが快適というのもあるが、やはり着けていることによる便利さが大きな理由である。
やはりスマートウォッチの中でもApple Watchが最前線を行っている印象だ。
Android用のスマートウォッチと違って、iPhoneとの接続にのみ限定することで端末間での連携度合いがかなり高いからだ。
Androidだと機種によって細かい違いがあるため、あらゆる機器と接続するための汎用性のために機能面がやや犠牲になっている印象である。
最後にAndroid用のスマートウォッチを使ったのは5年以上前なので、今はそれなりに進化しているとは思うけれど。
ただ、スマートウォッチとApple Watchは区別されていると思う。
私の腕を見て「それApple Watch?」と訊かれることはあるけれど「それスマートウォッチ?」という聴き方は記憶にある限りではされたことがない。
Apple Watchのユーザーであるかどうかは無関係に、やはりなんとなくスマートウォッチとApple Watchは区別されているのだろう。
だから冒頭のステータスの話に戻ると、スマートウォッチの中ではApple Watchはそれなりのステータスになっていると思う。
何百万円またはそれ以上と、上を見ればキリがないような腕時計より、機能面が優秀でスマートウォッチの中ではステータスの高いApple Watchにしておけばとりあえず腕時計についてあれこれ悩んだりすることはなくなると思わないだろうか?
まあ高級腕時計もそれはそれで資産としての価値も見出せるから一口に「Apple Watch最高!」とも言えないのだけれど……
個人の意見というやつである。