ビルドンブング

自由でシンプルな生活を求めて試行錯誤する記録を毎日更新中

小説の投稿サイトなんてどこでもいい

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あまりこのブログで取り上げることはないけれど、学生の頃は趣味で積極的に小説を書いていた。
今でもたまに思い出したように何か書くことがある。
とはいえそのほとんどが5千文字にも満たないちょっとしたショートストーリーであり、どこかの賞に応募するとかはなく、細々と小説投稿サイトにアップするのみである。
さて、アップしたら読んで欲しい、感想が欲しいと思うのが自然だ。
いわゆる承認欲求に分類されるものではあるのだが、これが非常に厄介である。
私も熱心な時は色々な投稿サイトの特徴を調べたり、いっそのことあちこちに重複投稿していたものである。
今はカクヨムにだけ投稿している。
 
しかしカクヨムに何か利点があってそうしているわけではないのだ。
運営がこのはてなブログと同じだし、角川文庫嫌いじゃないし、まあいいか程度のものである。
結局のところ、こういった小説投稿サイトなんてどこも同じなのだ。
まずもって今の時代にわざわざ好んで小説を読む人が少ない。
YouTubeをはじめとした動画の方が文字を読むより楽だし、1つの作品に使う時間も少なくて済む。
同じ本なら小説じゃなくて漫画の方が面白い。
仮に「動画よりも小説、漫画よりも小説」という人がいたとして、ではわざわざ投稿サイトにアップされている面白いかどうかもわからない素人の作品を読むか?という話になる。
そんなものよりちゃんと出版社を通して世に出た作品の方がよっぽど面白い確率は高いし、出来も良い。
となると、誰が小説投稿サイトにアップされた素人の小説を読むのかというと、同じように小説を投稿している素人である。
同じ場所で同じように小説を書いている人の作品を読み、感想を残す。
そうするとそのうちの半分くらい(もっと少ないかも知れないけれど)の人がそのお返しに、とその人の作品を読んで感想を残そうと思う。
その心理を利用して、つまりお返しに自分の小説が読まれて感想がもらえることに期待して、わざわざ他の素人の作品を読んでいるわけだ。
嫌な世界である。
私も一時期はそうしていたが、疲れた。
今は淡々と小説を投稿するだけで他の人の作品を読むことはないし、感想がもらえないことにヤキモキしたりはしない。
感想が欲しければ出版すればいい。
新人賞をとればいいのだ。
幸い、今は投稿サイトでも定期的にコンテストが行われていて、受賞すれば出版される。
そうなれば自然に読者は増えるし、Amazonのレビューなんかに感想も集まるだろう。
新人賞で受賞というハードルを越えられない、越えようともしていない人が馴れ合いで読み読まれされているのが投稿サイトである、というのが私の認識だ。
その中であれこれ頑張ったって費用対効果は薄いと思う。
そんな暇があったら少しでもこのブログのストック記事を作るか、小説の技術を上げるためにひたすらに小説を書いていればいい。
投稿サイトの中であれこれもがいても成長に繋がるとは思えない。
根回しして目立っても、実力がなければそれも一時的なもので終わるだろう。
というわけで、趣味で書いた小説を投げはするけど、それをどうこうしようとは思っていない。
投稿サイトの利用はそれくらいの気軽さで行う方が健全だ。
それ以上を求めるなら、ちゃんと新人賞の受賞を目指して努力すべきである。
特に新人賞を取ったりしたことのない趣味だけで書いている私が偉そうに言ってしまったけれど……