ビルドンブング

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図書館で借りた本を読まないまま返したっていいじゃない

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大阪の市立図書館は最大15冊を15日間借りることができる。
貸出
全館あわせて、ひとり15点まで(うち、DVD・CD・カセットテープはあわせて5点まで)15日間 
(出典:大阪市立図書館
まあ、大阪に限らずどこの図書館もそんなものだろう。
私はMAXの15冊借りたことはないが、2週間前に6冊の本を借りた。
そして、1.5冊(1冊読み終えて2冊目が途中の状態)で返却してきた。
もったいないと感じるだろうか?
もしもそう感じたなら、その感覚の方がもったいない……、かもしれない。
 

義務感で借りたり読んだりしてないか?

一時期、ちょうど1年ほど前になるが、毎週小説を3冊ほど読んで、このブログに感想を投稿していた。
最初は楽しく続けられていたのだが、いつの間にがそれがノルマのようになって、無理矢理時間を作って小説を読むようになっていた。
それは良くないと思って、今はもうその習慣はない。
たまにふらっと図書館に行って、良さげな本があれば借りるくらいだ。
何も借りずに帰ってくることもある。
ここで変な義務感を持ってしまうと、後々しんどくなることを、今更ながら知ったのだ。
  • せっかく図書館に行ったのなら何か借りなきゃ損だ
  • せっかく借りたんだから読まないともったいない
だが、図書館は有難いことに無料で利用できる施設である。
お金がかかっていたなら損だ、もったいない、と感じる心理は理解できるし、抑えられないこともあるだろう。
しかし図書館でそのような気持ちになるなんて、そっちの方がもったいない。
何がもったいないって、そんな気持ちのせいで読書に使われる時間がもったいないのだ。

読みたいときに読めばいい

少なくとも貸出処理をしてもらっているのだから、図書館にいたその時は、その本を読みたいと思っていたのだろう。
しかし、返却間際になっても読んでいないということは、その気持ちは失われてしまったと見ていい。
何らかの理由で、読みたいと思えなくなってしまったのだ。
だったら読まなくていい。
少なくとも、図書館で借りた本は、また図書館で借りられる。
例えそれが人気の本で、何ヶ月も前から予約していた本だったとしても、また何ヶ月か待てば借りられるのだ。
いつまでも人気というわけでもないだろうし、待っていればいつでも読めるようになる。
読みたいという気持ちと、読める環境が重なるときが、最も読書に適したタイミングだ。
スラスラと読めるし、内容も頭に入りやすい。
学校の教科書の内容をはっきり覚えているか?
授業のたびに開いていたが、読みたい本ではなかったから覚えていないだろう。
逆に、学校の図書室で借りた本の内容は、今でもぼんやりと覚えている。
何せ、読みたくて借りたのだから。

どうしても読みたいなら買えばいい

今は子供ではなくて大人だ。
図書館も便利だが、お金で買うこともできる。
手元にあれば、読みたくなったときにすぐに読むことができる。
図書館に行ける休日までの間に読む意欲がなくなるとか、図書館で借りただけで満足してしまうとか、そういうことがない。
どうしても読みたい本があるなら買ってしまえばいい。
特にここ数年に出た本なら、電子書籍でもあるだろうから、本当にすぐ買ってすぐ読める。
今回私が借りた6冊の本のうち、4冊は電子書籍で購入した。
同じ著者のシリーズだったのだが、1冊目を読み終えて、2冊目の途中で「これは買う価値があるな」と思ったから買った。
図書館でいつでも借りられるのに買ったのだ。
だから借りた本は読まないまま返す。
じゃあ借りる行為そのものが無駄だったかというと、そんなことはない。
買う価値があるかどうかの判断基準になるし、結果的に読まなかったとしても、読める状態にしておくことに意味があると思う。

終わりに

読書とは、無理矢理するものではない。
無理矢理することがあるとすれば、宿題で読書感想文を書かないといけないから、普段は本を読む習慣なんてないのに読まないといけない、という時くらいだろう。
そして、そんな時期はとっくに卒業しているはずだ。
大人は大人らしく、読みたいときに読みたい本を借りるなり買えばいい。
そう、大人は買えるのだ……
読みたいという意欲だけ湧いていて、読みたい本がないまま図書館をウロウロしていた子供の頃に自分に買ってあげたいくらいだ。