ビルドンブング

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マニキュアが塗られた爪じゃないと落ち着かない?

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ふとしたきっかけでマニキュアを塗ってみた話を覚えているだろうか。
まだ一月も経っていないけれど。

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この時は右手の小指だけ試しに塗ってみただけだが、いつもと違う爪、いつもより綺麗な爪に心が躍ったものである。
ではどうなるかというと、両手の爪、10本全てに塗ってみたくなるものだ。
といってもピンクのマニキュアは流石に目立つので、ベージュのマニキュアを買ってみた。

ナチュラルなベージュだから目立たないだろうと思ったが、実際に塗ってみるとそれなりに目立った。
ナチュラルなのは人の肌色に対してではなく、ベージュという色に対してナチュラルという意味合いだったようだ。
つまりベージュとしてナチュラルということ。
ピンクベージュもあったからそちらの方が良かったかもしれない。
さて、そうしてベージュのマニキュアを塗って1週間ほど過ごしただろうか。
ある程度経つと剥がれてきたりひびができてくるので落とすわけだけれど、落として久しぶりに裸の自分の爪を見るわけだ。
当然の如くマニキュアを塗っていた時と比べると汚い。
というか、マニキュアに合わせて長さと形を整えていたので、裸に戻すと白い部分が不自然に長くてアンバランスに思える。
白い部分と肌色の部分の境界線もなんだか歪だし。
ガラスやすりで磨いているとはいえ素人だから光に当てると細かい傷が見えるし。
磨き残しの結果か縦皺もうっすらあるし。
でも磨いた分だけ薄くなっているからふとした拍子(裏返しになった靴下を戻す時とか)に爪が折れそうになるし。

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そう、普段の爪が良くないもののように感じるようになってしまったのだ。
「ああ、マニキュアを塗っていた時はあんなに美しかったのに……」
難しいところである。
しかしまあ、購入したナチュラルベージュのマニキュアはまだ残っているので、適度な頻度で塗ったり塗らなかったりしていこうと思っている。
塗りっぱなしだと本当に塗っていない状態が耐えられなくなりそうで怖いし……
メイクとは少し違うけれど、こうやってどんどん厚化粧になっていくのだろうか……
街で見かける「どうしてそうなった」みたいなメイクをしている女性の気持ちが少し理解できたのかもしれない。
そういう人に話を聞いたわけではないので実際のところは知らないけれど。
今回のことに限らず、気軽にあれこれ手を出さない方が良いかもしれない。
しかしあれこれしている時が楽しかったりもするのでやはり人生を楽しむのは難しい。