自宅のデスクには常に75×75mmサイズの付箋を隅の方に貼っている。
これはとっさに思いついたことをすぐにメモするためだ。
メモ帳などだと書きたくなったときに開かないといけないし、かといって普通の紙をペラッとデスクの上に置いていても、片手でメモしようとしたら動いてしまって書きにくい。
それが付箋なら、テープで貼り付けられているから勢いよくペンを走らせてもずれることがないし、ちょっとしたメモにちょうど良いサイズなのでデスクの邪魔にならない。
そして、このデスクにメモ用の付箋を貼っておくのが便利だから、自宅以外で何時間も作業する時も同じように机に付箋を貼るようになった。
これはこれでいいとして、問題は付箋の持ち歩き方だ。
そのままバッグなどに放り込んでいたら角が潰れてしまうし、付箋が剥がれたりしかねない。
筆箱などポーチに入れるのも良いが、付箋には付箋の専用ケースがある。
というか、数年前に「付箋を持ち歩ける良い感じのケースはないものか」と調べたときはこんなケースは見つからなかったのだが……。
最近発売された製品なのだろうか。
だとしたらようやく付箋ユーザーの需要に応えてくれる製品が誕生したということになる。
なにせ、それより前は付箋ケースなんてまともなものはなく、なぜか異様に素材にこだわった高級品か、プレゼント用みたいなものしかなかったからだ。
まあ、それでも自宅で保管するだけならそういったケースでも良かったわけだが。
さて、付箋を持ち歩く人にとってこの付箋ケースは最高のアイテムである。
まずこのシンプルさ。
付箋のための、付箋のためだけのケースである。
構造としては手前のフラップが磁石でくっついているだけだ。
特に付箋を固定する何かがあるわけではない。
ただただ上からカバー部分で付箋を押さえつけているだけだ。
だから横が下になるようにして思い切り振ったりすると付箋がズレ出てくる。
とはいえ、普通にバッグなどの中に入れておく分にはちゃんと付箋をキープしてくれているので問題ない。
まあ、付箋の枚数が少なくなってくるとこのキープ力が弱くなるが。
対策として、余っていたミニ滑り止めシートを付箋の下に敷いた。
劇的ではないが、多少は効果があるように感じられる。
ちなみに好みに滑り止めシートは以前に購入したものに付属していた見本のようなものだ。
フラップ部分は外側でも内側でも閉じることはできるが、付箋をしっかり抑えてもらうなら外側一択だろう。
実は内側にした方が付箋を1枚めくって抜き出す動作がスムーズに行くのだが、構造的に本来の閉じ方はフラップが外側に行く状態のようだ。
高さもそれに合わせて作られているので、フラップを内側にすると付箋の押さえつけが甘くなって、前述した「横からズレ出てくる」事象が頻発するようになる。
そういったことに気をつければ、概ね良い製品だ。
他に「付箋を気軽に持ち歩く」という需要を満たせる製品がないので、買うならこれしかないだろう。
付箋を持ち歩きたい人は検討してみては?