iPhoneで指定時間に好きな音量でアラームを鳴らす
寝起きの辛さをどうにかできないかとネットの海をさまよっていると、面白いライフハックを見つけた。
起きたい時間の20分前に、熟睡していたら気づかない程度の小さめのアラームを鳴らす。
それで起きれたら眠りが浅いタイミングだから起きればいい。
そのアラームに気づかないようなら、深い眠りの時だから、無理に起きると辛い。
しかし睡眠の周期的に20分後なら浅い眠りに変わっているだろうから、そこで起きれば良い。
というわけだ。
用意するのは2つのアラーム。
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起きたい時間の普通のアラーム
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起きたい時間の20分前になって20秒ほどで自動停止する小さめのアラーム
さて、たった2つのアラームを用意するだけなのだが、スマホ、特にiPhoneの標準のアラームではこれがなかなか難しい。
では、何が難しいのか解説しつつ、私なりに見つけた「指定時間に小さい音量で鳴って数十秒で自動停止するアラーム」をiPhoneで設定する方法を伝授しよう。
iPhoneのアラームの問題点
まずは、どうしてiPhoneで冒頭で説明した2種類のアラームを用意するのが難しいのか説明する。
アラームごとに音量設定できない
まず、時計アプリのアラームに音量設定がないのだ。
ではアラームの音量はどこで決められているかというと、設定の「サウンドと触覚」である。
何も設定していないと、アラームを始めとした通知音は他のサウンドと同じ音量となる。
しかし設定画面で「ボタンで変更」をオフにしておくと、ボリュームボタンの操作に関係なく、常に一定の音量で通知やアラームが鳴ってくれるのだ。
しかし、用意したいのは普通の音量のメインアラームと、20分前になる小さいアラームである。
一律で音量が固定されてしまうのでは、目的のアラームは作れない。
アラームを自動停止させられない
iPhoneのアラームにはスヌーズ機能はあるが、一定時間の秒数でアラームを自動停止させる機能は存在しない。
どうやら15分間鳴り続けるそうだ。
いくら小さい音量にしても、15分間鳴られたら困る。
そもそもは「短時間の小さいアラームでも目が覚めるならそのままスッキリ起きられる状態」というのを活かしたいのだから。
もしもアラームを自動停止させたいのなら、サードパーティ製の目覚まし系アプリを使うことになる。
しかし、実際にインストールして使ってみると、なかなか難しい。
iPhoneのロックが解除されていないと動作がうまくいかないとか、そういうものばかりのようだ。
アプリ設計には疎いが、どうやらiPhoneからのサウンド再生を細かくアプリ側から制御するのは厳しいのだろう。
オートフォーメーションを使おう
どうにかならないかとあれこれ考えた結果、ショートカットアプリのオートフォーメーションなら上述の問題を解決できることに気づいた。
まずはオートフォーメーションの実行条件を、アラームを鳴らしたい時間、つまり起きたい時間の20分前にする。
ついでに「実行の前に尋ねる」と「実行時に通知」はオフにしておこう。
寝ているときに自動で実行して欲しいので、実行確認や通知は不要である。
では、実行されるアクションを見てみよう。
まず、イヤホンなどに接続されているとアラームがそちらから鳴ってしまい聞こえないので、再生出力先をiPhone本体にしておく。
次に音量を設定。
ここで「小さめのアラーム」を実現する。
寝ているときにiPhoneを置いている場所に合わせて「浅い眠りなら目が覚めるギリギリの小ささ」にしておこう。
そしてアラームとして鳴らす音楽ファイルを取得して再生する。
私は適当なサイトからダウンロードした穏やかな音として木琴の音にしている。
ここは好みで良いが、フルで再生されるので20～30秒程度の音源にしておこう。
自分で音楽ファイルを編集して20秒尺にカットするのもアリだ。
※ここで再生アプリを指定して、待機アクションなどを活用すれば自動的に停止させることもできるが、オートフォーメーションから他のアプリで再生すると、たまにうまく再生されないときがある。「サウンドを再生」アクションはもっとも原始的な再生となるので、今のところ毎日しっかり再生されている。こちらの方が個人的には安心だ。
最後に、普段設定している音量に戻してやる。
私は基本的に音量は0にしているので、0%を指定しているわけだ。
終わりに
これで、指定した時間に特定秒数で自動停止するアラームをiPhoneで鳴らすことができる。
時間変更はオートフォーメーションの実行タイミングから、音量はアクションの音量設定で自由に変えられる。
というわけで、あれこれ目覚まし系アプリを入れなくても、普段から便利に使っているショートカットアプリで目的のアラームを作ることに成功した。
