先日、スタンディングデスクにキーボードスライダーを設置した。
これにより、今まではPCでの作業にしか使っていなかったスタンディングデスクを、他の作業にも使えるようになったのである。
「他の作業」なんて言い方をすると、どうしても生産的な作業を想像してしまうが、それに限らない。
日常の机で行うあれやこれやも、スタンディングデスクで行えるようになったのである。
今回は、スタンディングデスクで食事をすることにフォーカスしてみよう。
次の行動にすぐ移れる
座って食事をしていると、食べ終わってもしばらく座ったままダラダラしてしまうことがある。
「洗い物をしないと」とか「歯磨きをしないと」と頭で分かっていても、なかなか次の行動に移せない。
しかし、立って食事をしていると、食後のダラダラがない。
食べ終わったらそのまますぐに食器をキッチンへ。
食器を水につけて、洗いやすくなるまでの間に先に歯磨きを済ませる。
そして洗い物も歯磨きの後に続けて済ませる。
考えてみてほしい。
食後とはいえ、立ったままダラダラできるだろうか?
食後における「立ち上がる」という行為は、かなり億劫なものである。
その億劫な過程を踏まずに次の行動に移せるのが、立って食事をする最大の利点だと思う。
ゆっくり食べれる
座っていると
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手を動かして食事を口に運ぶ
-
口を動かして咀嚼する
この2つくらいしかやることがない。
だからついつい早食いになってしまう。
しかし立って食事をしていると、部屋をうろうろできる。
食事を口に入れて、それを咀嚼する間、別に机に向かっていなくても、気軽に部屋を歩き回れるのだ。
だから、完全に咀嚼が終わって飲み込んで、口の中が空になるまで、次の食べ物を口に入れないようにすることが容易だ。
結果、食べるのに時間をかけるようになるし、一口一口をじっくりと咀嚼するようになる。
十分な咀嚼で満腹感を得やすいというのもあるし、どれだけ食べても満腹感を得るのには20分以上かかるという話もあるし、食べるのに時間をかけるのは悪いことではない。
早食いは血糖値が一気に上がってよろしくないし……
短時間でささっと食事を済ませたほうが、時間的効率が良いように思われるかもしれないが、その後のことを考えれば必ずしも時間が短い方が良いというわけではないのだ。
それに、咀嚼の間に洗濯物を干したり、ちょっとした荷物の整理をしたりと、数分で終わる作業を片付けることもできる。
そうすれば、効率化オタクも食事に時間をかけることを許容できるのではないだろうか。
終わりに
というわけで、スタンディングデスクで食事、つまり立ったまま食事をすることによるメリットを紹介した。
子供の頃は、行儀良く座って食べなさいと注意されたものである。
しかし、時代は変わったし、一人暮らしなのだから行儀良くする必要もない。
立ったまま食事をすることで、食事の合間にちょっとした作業を片付けたり、軽くスクワットでもして血糖値の上昇を防いだり、そういうことができるのだ。
そして食事に時間をかけるから健康などにも効果的、と。
スタンディングデスクで作業効率が上がるだのなんだのと述べているサイトは多いが、効率が上がるのは何も作業だけに限らないというわけだ。