今週のお題「わたし○○部でした」
高校では帰ってゲームがしたかったから部活に入っていなかったが、中学生の頃はコンピューター部に属していた。
放課後にコンピューター室に行って、パソコンを使って何かをする部活動だ。
ハッキリ言って、何をしていたか覚えていない。
それでも、唯一覚えていて、今も役に立っていることがある。
それがブラインドタッチ(最近はタッチタイピングと言った方が良いのだろうか)である。
大人になっても役立つ部活
学生の頃にした勉強のうち、どれくらいが社会人になってから役に立っているだろう。
苦労して覚えたものほど、あまり役に立っていないイメージだ。
内容が専門的になればなるほど、その傾向は強いと思う。
微分積分を実生活のどこで使っている?
まあ、これが微分積分のおかげで生まれたとか、動いているとか、そういうものを無意識に使っているのだとは思うが。
さて、部活にしてもそうだ。
部活でやっていたことを、どれほどの大人が継続している?
テニス部だった人の何割が、大人になってからもテニスを続けている?
私はコンピューター部でパソコンを触っていたが、今もパソコンを触っている。
当時より触っている。
部活動でやっていたことが、実生活で役立っている。
ブラインドタッチを習得できて良かった
コンピューター部では、毎回最初の10分がタイピング練習だった。
どこかの練習サイトでタイピング練習をして、何文字打てたかを記録、どれくらい記録が伸びているかを計測していた。
(この計測がエクセルなどではなく、記録用紙に書き留める方式だったのがいまだに謎だ。コンピューター部がそんなアナログなことでいいのかと、当時の私は思っていた)
当時の中学生というと、今ほどパソコンなどに触れておらず、最初はキーボードを見ながら打鍵するのだが、そんな活動を3年近くつ付けていれば、ブラインドタッチができるようになる。
それが今も大活躍だ。
1日中パソコンを操作しているような仕事をしているので、ブラインドタッチができるだけで仕事のスピードが上がる。
定時に帰ることに大きく貢献してくれている。
正直、中学校で学んだどんなことよりも役に立っていると感じる。
当時はレッテルがあった
じゃあ今は変なレッテルはないのかというと、どうだろうか。
少なくとも、当時よりはマシだと思う。
さて、変なレッテルとは何かというと、コンピューター部は部活動の最底辺だったのだ。
そりゃあ、運動部に比べれば全然厳しくないし。
他の文化部が何かを一生懸命作っているのに、こっちは机に座ってキーボードを叩いているだけだし。
「楽したいヤツがコンピューター部に入る」と揶揄されていた。
あるいは、本当にパソコン好きなオタクか。
実際、部員のほとんどがいわゆるオタクに分類されるような人だった。
私も含めて。
オタクじゃない人は、部活に入りたくないけど内心点のためにとりあえず楽そうなコンピュータ部に入ったという人だ。
ちなみにそういうパソコンに興味のない人は、1年ほどで漏れなく退部した。
そういう面倒臭がりの人には、ちょっとしんどい部活だったと思う。
結局、楽な部活なんてないということで。
私は楽しくタイピング練習をしていたが、それを楽しめない人もいるのだろう。
今は、IT社会、パソコンの操作なんてできて当たり前、みたいな状態だし、それは今後も加速していくだろうから、コンピューター部で培った知識や能力は、大いに役に立ってくれるだろう。
そうして、当時コンピューター部を馬鹿にしていた連中に向かって、心の奥で「ザマアミロ」と囁くのだった。