無邪気に真似をされて変な文句をつけられると嫌なので、3ヶ月ほど前のことを今になって記事にする。
寒くなってきて、虫の数も減ってきたので大丈夫だろう。
真似したければ来年の夏まで待たねばなるまい。
というわけで、タイトリ通り野生のバッタを公園で捕まえて、それを素揚げにして食べてみたお話。
虫かごを持って夏の公園へ
実は私は虫が苦手だ。
触るのはもちろん、それを食べようなんてもってのほか。
知人と昆虫食について話していたら試してみようとなっただけのことだ。
なので虫取りもまともにしたことがない。
しかしバッタの捕獲はやってみれば簡単だった。
公園の草村で、草を薙ぎ払うように足を左右に動かしながら進んでいると、その足を避けるようにピョンと跳ねる影がある。
それがバッタだ。
跳ねた位置を捕捉して、躊躇なく手で覆うようにして捕まえる。
虫を触るのが苦手だったが、最初の1回をやってしまうと「こんなもんか」と2回目からは苦手意識が吹き飛んだように捕まえることができた。
バッタは噛んだりしてこないので、虫取り的にはイージーな対象のようだ。
すぐに食べない
どうやら捕まえたバッタをすぐに食べるのはご法度らしい。
2、3日断食させて体の中を糞を出させないと、食べた際のえぐみになってしまうのだとか。
というわけで、2日間水だけを与えて玄関に虫かごを置いておいた。
虫かごの中でバッタが跳ねて着地する音が、シンクに水滴が落ちる音に似ていたので、慣れるまでは「蛇口がちゃんと閉まってない!」と勘違いしてしまうことも多々あった。
水については霧吹きがあればそれで水を定期的に吹きかけてやればよかったのだが、なかったので濡らしたティッシュを半日ごとに虫かごに入れてやった。
味はエビ
糞出しも終わり、いよいよ素揚げにして食べた。
味付けは塩だけ。
バッタの味はエビに似ているという話があるのだが、その通りだった。
揚げたエビを食べただけのように感じる。
虫取りの際に初めの1匹は躊躇したが、一度捕まえてしまえば抵抗がなくなるように、食べるのにしても初めの1匹を食べてしまえば躊躇なく食べることができた。
何しろ味はエビなのだ。
原っぱでエビが取れると考えれば悪くない。
終わりに
なかなか面白い経験ができた。
まさか触るのも苦手な虫を食べることになるとは……
ただ、味は悪くなかった。
極論、夏は公園でバッタを捕まえて食べていれば、食費をかなり安くできるということ……
まあ、そんなことをする未来は訪れないと思っているが、どうなるか分からないので昆虫を食べれるに越したことはないのかもしれない。