両肩にかける分、肩掛けカバンよりリュックの方が肩への負担が少ない。
それでも、長時間背負ったまま歩いたりしていると、肩紐がずれてきて疲れてくる。
それを防止するために、大荷物になりがちなキャンプ用のリュックなどにはベルトの胸部分に肩ズレ防止ベルトがついている。
背負った状態で、このベルトを閉めれば、肩紐が左右に広がってずり落ちていくのを防ぐことができるわけである。
じゃあ肩ズレ防止ベルトがついていないリュックは長時間背負うのに向いていないのか……。
そんな問題を解決できそうな商品が売っていた。
リュックに後付けできる肩ズレ防止ベルトだ。
これを装着すれば、普通のリュックでも肩ズレ防止ベルトが使える!
と思ったのだが、実際に使ってみると微妙だった。
上下にずれる
元から肩ズレ防止ベルトがついているリュックだと、位置が固定されているので、紐の長さを調節すればぴったりフィットする。
一方、後付けのベルトだと、肩紐に通しているだけで、固定されているわけではない。
上下に動いてしまうのだ。
だからベルトを締めるときには、まず上下位置の調整からしなければならない。
これが手間だ。
それに、長さの調節がうまくできていないと、背負って歩いている時も、徐々に下がってきたりする。
これは、元から肩ズレ防止ベルトがついているリュックでは起こらない現象なので、余計に不便に感じてしまう。
オシャレとの両立が難しい
後付けかどうかは別として、胸の前に来る肩ズレ防止ベルトは、見栄えが悪くなる。
お洒落リュックでも、前にベルトがあるだけで、機能性重視のリュックに見えてしまうのだ。
これは、ベルトを締めていてもいなくても変わらない。
ベルトを締めていたら、お洒落な服もどこかダサく見えてしまうし、締めていなくても、ブラブラしていてだらしなく見える。
後付けのベルトが簡単につけ外しできるなら、これを解消できるのだが、残念ながら私が買ったものはベルト通しで装着するため、一度つけると外すのに手間がかかる。
終わりに
こんな具合で、せっかく買ったものの、この後付け肩ズレ防止ベルトは使わないことにした。
とはいえ、散々言ってきたが、肩ズレ防止ベルトがないリュックに後付けできるのは良い。
ただ、元から肩ズレ防止ベルトが付いているリュックと比べてしまうと、些細な点が気になってしまうというだけだ。
商品としては便利だと思う。
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多少の不便さは我慢して、普段のリュックで肩ズレ防止ベルトを使えるようにする
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面倒だから普段のリュックとは別に肩ズレ防止ベルトが元からついているリュックも持っておく
この2択で自分に合っている方を選べばいいだろう。