ビルドンブング

自由でシンプルな生活を求めて試行錯誤する記録を毎日更新中

これが今の自分が書く小説か

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学生の頃は小説を書くのが趣味で、今もたまに書く。
「書かなきゃ」と思えば思うほど書けなくなるので、たまに何かきっかけがあったり、きっかけがなくてもふとした拍子に書きたくなって書いたりする。
先日、カクヨムという小説投稿サイトで短編小説のコンテストがあった。

kakuyomu.jp

 

テーマが出さされるのでそれに沿った小説を書いて投稿するだけである。
この企画を見た時はどんどん書いてたくさん投稿しようと思ったのだが、結局1つしか投稿できなかった。
やはり書こうと思えば思うほど書けない。
その唯一書けた小説というのが、カテゴリ分類上では「恋愛」になる。
別に恋愛ものを書こうとしたわけではないのだけれど、仕上がった小説を分類すると恋愛以外にない、という内容になったのだ。
さて、たまに小説を書くと愉快な気分になる。
書いた時期によって、何となく内容の雰囲気が変わるのだ。
その時の精神状態や生活の充実具合がどことなく反映されている気がする。
そんなものを意識して書いているわけではないのに、自然と出てくるのだ。
書き終わった後に読み返して「今の自分が小説を書くとこんなのになるのか」と面白い。
このブログは毎日更新しているけれど、書いていて自分の精神状態を感じることはない。
毎日書いているから変化が感じにくいだけだとは思うけれど。
ブログが実体験であるのに対して、小説は完全な作り物というのもある。
どんなものに憧れていても、ブログには事実しか書けない。
(別に妄想入り混じった嘘の記事を書いてもいいのだけれど)
一方で、小説はいくらでも自由にできる。
キャラも舞台も物語も、好きなように作って動かせる。
だから意識せず書きやすいように書いていると、自分の求めているものが乗っかってくるのだ。
もちろん小説としての完成度を優先しているので如実にそれが現れることはないけれど、薄らと滲み出るものはある。
その滲み出たものを読み返したときに見つけて「へえ、そうかそうか、そういうのを書くんだね、今の自分は」という気分になるのだ。
この感覚はブログでは感じられない。
フィクションというフィルターを通すからこそ生まれる微妙な心理である。