モニターアームを導入しようと思う。
そう決めてどのモニターアームにするか検討していると、面白そうなアイテムがあった。
モニターアームで有名なエルトゴロンの製品である「クイックリリースブラケット」だ。
せっかくモニターアームを導入するタイミングでちょうど良かったので、このクイックリリースブラケットも導入することにした。
普通に使ってもいいのだが、Amazonのレビューを読んでいると、どうやらワッシャーを使うことでより便利になるのだとか……
クイックリリースブラケットとは
製品名から何となく察せるとは思うが、VESAマウントにこれを挟むことで、モニターの着脱をスムーズに行える代物だ。
普通、モニターアームを設置しようとすれば、アームにモニターをつけてからアームを設置、もしくはアームをつけてからモニターを設置する必要がある。
前者の場合、アームとモニターの合計重量(30インチ相当なら10kgはあるだろう)を支えたままアームの土台を固定しなくてはならない。
後者の場合、重たいモニターを持ち上げたまま、背面のネジを回さないといけない。
どちらにしても、重労働、下手をすればモニターを落として傷つけてしまう恐れがある。
そこでクイックリリースブラケットだ。
2枚の板が噛み合うようになっていて、一方はアームに、もう一方はモニターにつけることで、簡単にアームからモニターを着脱できるようになる。
ワッシャーで調整
Amazonのレビューでも推奨されているが、取り付け前にワッシャーで調整してやると、さらにスムーズになる。
ネジ径は3.0mm、厚みは0.25mmか3.00mmあたりがオススメのようだ。
(引用:Amazon)
まず、取り付け前に、クイックリリースブラケットの受け側のボルトを外して分解。
間にワッシャーを噛ませる。
こうすることで、受け側の隙間がワッシャーの厚み分広がって、よりスムーズに着脱できるようになるというわけだ。
下の写真で、左側がワッシャーを挟んだ状態である。
わずかだが隙間が広くなっているのがわかるだろうか?
スペーサーの必要性をチェック
クイックリリースブラケットにはスペーサーが同封されている。
どういう時に使うのかというと——
こんな風に、VESAマウントがくぼんだモニターがある。
このタイプにそのままクイックリリースブラケットを装着すると——
こうなる。
一見、しっかり綺麗に収まっているように思われるが、この状態でアームに装着する側を着脱してみると、問題があることがわかる。
上のピンを押せないのだ。
この状態で取り付けても、全くクイックにリリースできない。
そのためのスペーサーである。
スペーサーを使って装着するとこうなる。
ピンを押す余裕があることが、一目でわかるだろう。
(スペーサーの分だけモニターが前に出てしまうが、仕方がない)
アーム側を先につけてしまうと、スペーサーの必要性チェックがやりづらくなるので、先にモニター側の装着をオススメする。
終わりに
あとはアーム側のパーツを装着。
これでクイックリリースブラケットの準備は完了だ。
簡単にモニターがアームから着脱できるようになるので、アームを設置してから簡単にモニターを取り付けることができる。
重たいモニターを抱えながらネジを回さなくて良くなるのだ。
また、モニターの買い替えやアームの交換時も役に立つ。
とにかくモニターとアームの着脱が楽になるのだ。
すでに設置されている状態からクイックリリースブラケットを導入するのは手間だが、これからモニターアームを使い始めるというタイミングであれば、クイックリリースブラケットもついでに導入しておくと、いつか楽できるかもしれない。
というか、少なくとも設置作業は楽になる。
ちなみに、VESAマウントに対応したアームであれば、エルゴトロン製のモニターアームでなくても使える場合が多いようだ。