早いもので、もうすぐピアス穴を開けてから半年ほどになる。
ずっと付けていたら慣れるもので、初めは恐る恐る耳たぶに付いているピアスを触ったりしていたが、今では手持ち無沙汰なときに気軽に触るようになった。
実はピアス穴を開けてからしばらくは、後悔したりもしたのだが、それは単に耳たぶに穴が開いている状態、そこにピアスを装着している状態に慣れていなかっただけだったのだと思う。
今は全く後悔がない。
オシャレできる要素が増えて楽しい。
せっかくなので、ピアス穴を開けてからそれが定着するまでのあれこれを記録しておく。
ファーストピアスが外せない
初めてファーストピアスを外したのは、ピアス穴を開けてから1ヶ月ほど経ってからだった。
それまでは怖くてピアスをあまり触れなかったのだ。
体の一部に穴を開けたと考えるだけで血の気が引いてしまう。
元々小さな怪我や血生臭い話が苦手なのだ。
なのにどうしてピアス穴なんて開けたのか、というのは当時の記事で述べている。
しかし、いつまで経ってもファーストピアスを外さないままにはいかない。
耳垢も溜まっているだろう。
ちゃんと清潔にしなければ雑菌で炎症などのトラブルを起こしてしまう。
ファーストピアスは一般的なピアスよりも外れにくい構造になっているのだとか。
そして、上記の通り怖くてなかなか思い切ってピアス穴を触ることができない。
とにかく、力を入れて強引にピアスのキャッチを引っ張ると、勢いで耳たぶが千切れそうな気がして怖いのだ。
実際は人の体がそんなに脆くないことは理解しているが、耳たぶが千切れるイメージがどうしても脳裏に浮かんでしまう。
そんなわけで、ピアスのキャッチをクルクルしたり上下にグイグイするだけで、なかなか引っ張れず、固くて外すことができなかった。
鼻毛ハサミに救われる
ファーストピアスの外し方についてネットで調べてみると、いくつか解決策が見つかった。
最も簡単で確実なのは、誰かに手伝ってもらう方法らしい。
自分では耳たぶの裏側にあるピアスのキャッチが見えないので、代わりに誰かに外してもらうというのは理にかなっている。
しかし、あいにく一人暮らしだし近所に助けてもらえるような知り合いもいない。
そこで、もう一つの有名な方法を使うことにした。
鼻毛ハサミでピアスのキャッチを強引に開く方法である。
写真で見るのが手っ取り早い。
キャッチの穴に鼻毛ハサミの刃を入れて、ハサミを開くことでキャッチも開くのだ。
これでキャッチが緩まるので、簡単に外せる。
問題は、耳たぶの裏にあるキャッチが見えないこと。
鏡を見ても難しい。
結局、指先の感覚だけでどうにか鼻毛ハサミの刃をキャッチの穴に通した。
ハサミで耳を傷つけたり髪の毛を切ってしまわないように注意。
外したピアスもしっかりと洗っておくことを忘れてはいけない。
私は使い古した歯ブラシを使った。
流石に1ヶ月も付けっ放しにしていたピアスの汚れはなかなかなものだった。
あれを見たら、定期的に外してしっかりと洗わなければいけないのだなと実感した。
普通のピアスで再度貫通
初めてピアスを外して、半日ほどピアスなしで過ごしたのだが、たった半日だけで穴が塞がり始めていた。
本来は小一時間くらいから初めて、徐々に外している時間を増やして行くべきなのだが、外すのが怖ければ付けるのも怖くて後回しにしていたのだ。
しかし「これで塞がったら穴を開けた意味がない」と踏ん切りをつけて再度装着。
しようと思ったのだが塞がりかけていてファーストピアスが通らなかったわけである。
そこで、先に普通のピアスを通すことにした。
ファーストピアスは穴を定着させるためにピンが太い。
その分、装着時には穴に通しにくいのだ。
上がファーストピアス、下が一般的なピアスである。
通常のピアスの方が細いので、塞がりかけた穴にも通すことができる。
というわけで先に普通のピアスを通すと、耳たぶの裏側で「プチッ」と音を立てて貫通した。
そして僅かだが流血。
流血は後にも先にもこの1度だけだったが、やはり初めてピアスを外すときは半日も外しっぱなしにするのは良くなかったようだ。
2回目からはどんどん慣れていく。
苦労したのは1回目の脱着だけだった。
鼻毛ハサミで強引に開いた分キャッチが緩んだのか、それともピアス穴がしっかりと定着してきたのか、とにかく2回目からは手だけで外せるようになったし、1、2時間ほどならわざわざ普通のピアスを使わなくてもファーストピアスを付けられる。
終わりに
今ではシャワーを浴びているときに思い出して、その場ですぐに外せるくらいにはなった。
再度装着するときも、鏡で穴の位置を見ながらやればすぐにできる。
(それでも最初に普通のピアスで貫通していることを確かめるのは続けているが)
それでも丸2日ほど外していると、少しだけ塞がってしまう。
その際は、やはり普通のピアスで一度貫通させてから、ファーストピアスを装着している。
別にずっと付けっ放しにしておくのであればファーストピアスでなくてもいいのだが、仕事でも付けられるような無難なデザインのピアスがファーストピアスしかないのだから仕方がない。
まあ、どれだけピアス穴を定着させても、ずっと付けていないと塞がってしまうわけで。
穴を開けた以上は、今後ほぼ一生ピアスを付けたまま生きていく覚悟だ。