2023年1月29日に放送された<デリシャスパーティ♡プリキュア>最終回。
大団円の最終回を迎えて感想は各々あると思う。
私が特に話したいのは次の2つだ。
ちなみに動画版もあるので、音声で聴きたい場合はこちらを。
①マリちゃんが大人キャラとして立派すぎる
まずはマリちゃんの素晴らしさから。
最初から最後までマリちゃんが頼もしすぎた。
戦う力がなくなってもプリキュアのサポート、それも戦闘だけでなく心のケアまで。
力が回復した終盤では戦闘にも加わって——。
最終回まで立派だった。
拘束中の元敵幹部たちに一人でケーキを持っていくマリちゃん。
これがパーティの最中なのか終わってからなのか。
どちらの解釈もできるが、私は最中だと思っている。
(使用画像引用元:デリシャスパーティ♡プリキュア<第45話>)
前回、フェンネルの涙を見て自分も泣いていたマリちゃん。
そんなマリちゃんだからこそ楽しいパーティーを抜け出して、フェンネルにケーキを持って行った、という解釈の方が奇麗かなと思う。
デパプリのテーマであるシェアする喜びも表せている。
プリキュアに謝るシーンも良かった。
というか私はここが一番感動した。
(使用画像引用元:デリシャスパーティ♡プリキュア<第45話>)
マリちゃんがプリキュアのような強く美しい存在を目指していたと告白。
その言葉と合わせて1年間のマリちゃんの頑張りを思い出したらもう……。
まさかオネエキャラの部分にまで意味を持たせてくるとは。
プリキュアのように強く美しい存在を目指していた——
「美しい」の部分を追い求めてのあのキャラだったというわけか。
視聴者に言わせれば十分強くて美しい存在だけれど。
「フェンネルを最後まで信じてくれてありがとう」
このセリフを言えるのがマリちゃんなのだ。
ここまで立派にプリキュアたちを支え続けてくれたキャラ今までいたか?
こんなにみんなから信頼されて感謝される大人が今までいたか?
②拓海と結衣の関係性と進展
次は拓海とゆいの関係について。
約1年前、主人公に幼馴染の男友達がいるという設定が公開されたときから恋愛要素をどうするのか、個人的にはかなり気になっていた。
なにせ同じようなキャラは<ハピネスチャージプリキュア!>の誠司以来だからだ
始まってみれば片思いの拓海と鈍感なゆいのバランスに終始ニヤニヤだった。
最終回でもそれは健在。
拓海に期待させて落とす展開はもうお決まりである。
(使用画像引用元:デリシャスパーティ♡プリキュア<第45話>)
それでも1年を通してゆいの気持ちも多少は変わっていると私は見ている。
それが恋心かどうかは別として、大切な存在だということにはゆいも気づいているだろう。
きっかけはブラペの正体バレ。
ブラペが拓海だったと知って涙が止まらなくなったゆい。
(使用画像引用元:デリシャスパーティ♡プリキュア<第40話>)
本人もどうして涙が出るのかわからない状態だった。
拓海が大切な存在であることはゆいも理解していたのだろう。
ただしそれは幼馴染ゆえ無意識に近い状態だった。
その無意識がこの号泣で意識に変わったのだ。
涙が出るほど自分は拓海のことを大切な存在であると思っていると認識させた。
だからこその「最初に拓海を誘いたくて」というセリフだろう。
非常に良い距離感だ。
ゆいはそれが恋心なのかどうかわかっていないだろうし、視聴者からも判断できないが、このままどんどん二人が自然に仲良くなっていけばいいと思う。
(使用画像引用元:デリシャスパーティ♡プリキュア<第45話>)
いや、ていうか腕組んでるじゃん。
この絵だけでもう最高だ。
<ハピネスチャージプリキュア!>のめぐみと誠司とはまた違った両想いと言っていいだろう
ハピプリ最終回の「同じだ」「同じだね」「同じだな」もめちゃくちゃ好きだけどね。
(使用画像引用元:ハピネスチャージプリキュア!<第49話>)
総括
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最終回を丸々エピローグに使って戦闘もしない
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メインキャラとの別れ
といった近年の最終回をなぞりつつも、エンディングの序盤をイラストにしたのはびっくりした。
(使用画像引用元:デリシャスパーティ♡プリキュア<第45話>)
どんな最終回でもいつも通りのダンスCGで終わるのが今までのプリキュアだったからだ。
あの余韻も何もない普段通りのエンディング映像が、最終回も通常回と同じいつも通りのプリキュアという感じがして好きだったが、やはり特殊エンディングはグッとくる。
もう20年目に突入するプリキュア。
構築されたプリキュアらしさとそれを打ち破る新しさ。
これからどういうふうに進化していくか、来週からの新シリーズも目が離せない。
(使用画像引用元:デリシャスパーティ♡プリキュア<第45話>)