今年の4月からずっと家で作業している。
なので丸々1ヶ月以上、自宅での作業環境を模索してきたことになる。
なかなか自分で決めた通りの規則正しい動きができなくて悩ましいところだ。
それはともかく、最初の頃は何かしらの「音」を鳴らしておこうとしていた。
YouTubeで拾った環境を音を流したり。
面倒になって一時期使っていたiPhoneの標準機能で環境音を流したり。
しかし、結局は何も流さなくなった。
作業に集中していると、うるさくて邪魔というのでなければ何が流れていてもまるで聴こえないからである。
「何か音楽を流したいな」と考えてしまう時点で、およそ作業に集中できていない場合がほとんどである。
やりたいこと、やらなければならないことが目の前にあると、そんなことは一切気にせず作業に突入して、そのまま没頭する。
「集中力が上がる音楽」という触れ込みの音も転がっているけれど、個人的にはそういった外的要因の環境云々よりも気持ちの方がずっと問題である。
モチベーションの有無が集中力に影響する大部分だと肌で感じている。
「適度な雑音」が集中力を増すらしいというので、カフェで流れているような音楽、あるいは実際にカフェにいるみたいに人の気配がリアルに入っている音が人気だろうか。
確かに、マクドナルドで作業に集中できていた実体験もあって、それは納得できる。
ではその音を自宅で流すとなると、どだろうか。
初めのうちは良いかもしれないけれど、結局は同じ音声データを繰り返し流すことになるので、いつの日にかそれは「いつもの音」になり、退屈を感じるものになるのではないだろうか。
これが実際のカフェだと人が常に変わるので、全く同じ音になることはない。
何を流すにしても、それがデータであれば同じ音の繰り返しになる。
それを防ぐにはラジオだろうか。
けれどラジオは「聴いてもらうこと」が目的であり、「面白い番組を提供しよう」としているから、興味がなさそうだったから流していたけれど、なんだかんだでいつの間にか聴き入っていたというようなことになりかねない。
というか、何度かそうなって作業から離れてしまった。
環境音というなら、自宅でも別に遮音性が高いわけでもなく、たまに外の雑音(車の走行音や鳥の鳴き声)は聴こえなくもないし、もちろん家としての最低限の防音もあるから、それがうるさいと感じることもない。
結論、わざわざ自分で何かの音を鳴らさなくても、作業への影響はない。
何かしら集中力を上げる手段が「音」にあるとしても、個人的には音がなくて集中力が下がっているということはないから、下手に何か試して下げるくらいなら別にいいか、といった具合である。