結局電動キックボードも電動自転車も買わないことにした。
日常生活で遠くに出かけるのは図書館くらいだったけれど、その図書館も別に近所の図書館に行けばいいということに気づいた。
そうなるといよいよ遠出する機会は日々のルーチンの中では皆無であり、たまにあるイレギュラーであれば電車移動で十分である。
むしろそういったイレギュラーなイベントに対してさらに「自転車を停める場所はあるだろうか」というような考える要素を増やさなくて済む。
それと先日、外を歩いていてメモを取る機会があった。
最近は当たり前すぎて話題に出さないけれど、相変わらず「保存するメモ帳」は常に持ち歩いている。
歩いていれば歩きながら、あるいは立ち止まってメモが取れる。
歩きながらだと字が汚くなるから、立ち止まる場合が多い。
そうしていて「これは徒歩移動でないとできないな」と感じた。
自転車に乗っていて何かを思いついたとしても、わざわざ停止させてメモを取るようなことはしないだろう。
せいぜい信号待ちの間に書くくらいだろうか。
けれど「次の信号待ちまで覚えておかないと」となるし、それで覚えていればまだしも、すぐにメモしなかったせいで忘れてしまう恐れもある。
徒歩であれば簡単に立ち止まってメモできる。
移動速度が遅いほど止まるのに必要なエネルギーが少ない、というようなことを中学生の頃に理科の先生が言っていて、それをよく覚えているし、実際にその通りだ。
冒頭のようにそもそも遠くに出向く機会が少ないことに追加して、このように思いついたときにメモをさっと取れるというメリットもあったから、なおさら自分で操作する乗り物は不要だという結論に至れた。