これは裏を返せば、相手の年齢に関係なく人として相手と接しているわけで、私の誠実さの表れではないだろうか?
さてさて、冗談は置いておいて、先日知り合いと食事に行ったのだけれど、娘を連れてきていた。
まだ3歳である。
言葉は話せるけれど、意味を理解しているかどうかが際どいラインの年齢だろうか。
多少はコミュニケーションが取れるからマシである。
言葉が通じなければどう接していいかわからない。
それはもう外国人と話しているのと同じ状態だからだ。
そんな子供から「こんにちは」と言われて、私は普段通りの人見知りを発揮しながらどうにか「こんにちは」と返した。
不思議な感覚である。
この相手が大人であったら、初対面でもちゃんと挨拶できるだろう。
こちらが状況を深読みしているからだろうか。
大人の挨拶は一般常識として行われるけれど、子供の挨拶であれば誉めなければいけないだろうか。
そうやって挨拶できたということが褒めるべきことであり、大切なことであると教えなければいけないだろうか。
いや、それは親の役目だけれど。
とにかく何かしらの気を使わなければならない。
私は気を使うのも使われるのも苦手なのだけれど、その相手が子供となると「苦手だから」と逃げるわけにもいかない。
というか「そういうの苦手だから」と子供に伝えても意味を理解してもらえないだろう。
自分の親や、周囲で子育てをしている人を見ると、よくそこまでできるなあ、と感じる。
自分に子供ができたらそこまでのことをするようになるのだろうか。
その感覚は実際に経験するまでわからないだろう。
印象として、子供ができると価値観が変わるような気がする。
実際、子供ができてから雰囲気や性格が変わった人もちらほら見てきた。
特に女性は顕著だろうか。
子供を相手にすると、他の大人を相手にしている時と態度や雰囲気が変わるのは誰もがそうなのかもしれない。
自分でもこうやって少し変化を感じて不思議に思っているのだから。
結果、良い経験ができたと思う。
「ああ、こうなるのか」みたいな。