私が自分で「潔癖症だなー」と思う話をしよう。
以前にしたような気もするけれど……
小学生の頃、友達の家に遊びに行くと、普通にその友達がベッドでゴロゴロし始めるのだ。
驚いたものである。
ずっと母親に「ベッドにはお風呂に入った後じゃないと入ってはいけない」と躾けられてきたからだ。
私にとって布団やベッドの類は、お風呂で体を綺麗にしてパジャマに着替えてからでないと触れてはいけないものだったのだ。
それがどうやら一般的ではないことには気づいたものの、この習慣は抜けなかった。
というか就職して一人暮らしをするまでは実家に住んでいたのだから、一般的ではないとわかっていてもルールは守らなければいけなかった。
思えば母親が潔癖症だったのかもしれない。
毎朝部屋全体に掃除機をかけていた。
掃除機を毎日かける人が珍しいことも後から知ったことだ。
いや、今はコードレスクリーナとか掃除機が進化したおかげで掃除機をかける手間が減ったから、毎日でも珍しくないかもしれない。
ただし母親は紙パック式の掃除機を、部屋のあちこちのコンセントに繋ぎ直して毎朝忙しそうに掃除機をかけていた。
それはそれとして、とりあえずシャワーを浴びないと布団に入ってはいけない習慣は、面倒には感じるけれど、そういう躾をしてくれたことには感謝している。
おかげでシャワーが面倒だからそのまま布団に入って寝てしまうようなことをしない。
疲れていてもちゃんとシャワーを浴びるようにしている。
たまによっぽど面倒な時は、布団に入ることを諦めて床で寝てしまうこともあるけれど……
そういうことが冬場に発生すると確実に風邪をひくし、そもそも床で寝るくらいだったら面倒でもちゃんとシャワーを浴びて布団で寝た方が疲れが取れることも理解しているから、それもモチベーションとなってシャワーに向かえる。