色々悩んでいたので2時間ほど散歩した。
解決策が具体的に見つかるような問題ではなかったけれど、頭はスッキリした。
歩いているとじっと座って考えている時よりも発散的な考え方ができるような気がする。
少なくとも「これは散歩しながらでないと生まれなかった発想だな」と思えるものはいくつか得られた。
こういうことができる季節で良かったな、とも思う。
これが真夏だったら暑くて歩くだけでも疲れてしまうし、真冬だったら寒さに震えて考え事どころではないだろう。
春と秋の季節限定の手段である。
いや、実際に真夏と真冬にもやってみないと効果の有無はわからないけれど。
しかし散歩に適した季節なのは間違いない。
ジョギングの際も考え事をしている。
音楽の類を聞かず、つまりイヤホンをせずに30分ほど走っていることを話すと驚かれることが多い。
やはりジョギングというのは退屈な行為という印象を持たれているのだろうか。
まあ、私もそうだったけれど……
しかしジョギングしながらの考え事と、散歩しながらの考え事では少し質が異なる。
ジョギング中の考え事は発散しすぎるような気がする。
思考が脱線してしまうのだ。
それはそれで意外な気づきはあるけれど、何か特定の問題について取り組むのには向いていないように思う。
どちらかといえば頭の中のモヤモヤをスッキリさせる行為ではないだろうか。
一応、有酸素運動なので体に負担をかけているし走り方を意識しているから、そちらに思考のリソースをいくらか奪われているのだろうか。
対して散歩しながらの考え事は、特定の問題についてじっくりと考えられる。
歩くという行為はほとんど体力を使わないし、もう何年も歩いてきたから、歩き方を意識することもない。
しかし歩くという「何も考えずに行える行為」をしているおかげで、他の物事に気が散ることがない。
これが椅子にじっと座っていたら、身の回りのものが色々と気になってしまうだろう。
現代人ならそこでスマホを触ることを我慢できないのでは?
歩いていたらそういう気が散る要素がないから、考え事に集中できるわけだ。
もしも頭の中で同じ問題がぐるぐる回っていて解決の糸口が掴めないなら、散歩なりジョギングなりしてみてはいかがだろうか。
結論は出なくても、じっと考えているよりはスッキリするかもしれない。