まあ、お湯を張って湯船に浸かるのが一番良いのだけれど、それができるほど我が家の浴槽は綺麗ではない。
お湯を張ろうと思ったら、まずは浴槽の掃除をしなければならないだろう。
そして湯船に浸かっても、それをしているうちにまた汚れていくというね。
それ以前に、全自動給湯器やその類のものがないから、お湯を張るにも言葉通りただただお湯を浴槽に入れるだけである。
今の家に引っ越してくる前はたまにお湯を張って浸かっていたけれど。
つまり、ただただ私が掃除をサボっているから浴槽が汚いだけでなく、最初から少し抵抗を感じるくらいに汚い浴槽なのだ。
本気で掃除をしても、きっとピカピカにはならない。
何せ築50年を超えるアパートだからだ。
それならたまに銭湯やサウナに行った方が、お金はかかるけれど楽だし健康的と思われる。
さて、というような理由で冬だろうと毎日シャワーを浴びているわけだが、そのシャワーがとにかく寒い。
ベストはシャワーの前にジョギングをすることだ。
そうすれば汗をかくくらいには体が暖かくなっているので、その汗を流すついでにシャワーを浴びる。
シャワーだけなら数分なので、運動後のぽかぽかした感じが残ったまま終えられて、あまり寒さを感じない。
けれど、毎回シャワーの前にジョギングをこなせるわけではない。
そういう時はどうにか工夫をして、できるだけ寒さを感じにくいようにシャワーを浴びている。
基本的には、体を濡らさないようにする。
濡れた体が空気に触れると寒く感じる。
逆に触れなければ、シャワーから出る温水のおかげで、多少は寒さが和らぐ。
気加熱というやつだっただろうか。
シャワーの特性上、足元が濡れるのは仕方がない。
それは別に、常にお湯が足元に流れているから、たいして寒さを感じる要因になはり得ない。
手を洗って、次に顔を洗う。
そうしたら頭を洗っていく。
つまり頭だけを濡らして、体は濡れないようにするわけだ。
だから前屈みになって、後頭部からシャワーを浴びるような体勢になる。
そうやって頭を洗い終わったら、一気に体を洗う。
スピード勝負だ。
洗い終わったらすぐに体を拭く。
しかしきっちりと拭く必要はない。
ささっと水気を取ったらさっさと浴室を出て、リビングへ移動。
リビングではシャワー前に入れておいたエアコンまたはファンヒーターが部屋を温めてくれている。
じっくりと体を拭くのはその暖かい空間で良いのだ。
ちなみに私はドライヤーもリビングで行う。
そう、リビングに上がってきた時点で浴室の寒さからは逃げ切ったわけである。
最近のシャワーはそんな感じだ。
メリットとして、寒さから早く解放されるために、やたらシャワーを浴びるのが早くなった。
この早さを夏場も維持できればいいのだけれど……
油断するとシャワーにかける時間が早くなってしまう。