ビルドンブング

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面白かったことを思い出せる小説

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今週のお題「好きな小説」

最近は小説よりエッセイに夢中だけれど……

 それでも学生の頃は毎日小説ばかり読んでいた。
図書館で5冊くらい借りて、その日の夜〜翌昼までに全て読み終えて、また5冊借りて読む、みたいな生活をしていたように記憶している。
けれど残念なことに、その内容はほとんど覚えていないのだ。
タイトルと表紙をぼんやりと覚えているくらいである。
というか、もしも内容を思い出したくなったら、その記憶から探し出してまた読めばいいだけだと思っている。
だから記憶に残らないのかもしれない。
それでも、具体的ではないにしても、内容まで記憶に残っている小説、そうじゃなくても「あの小説は面白かったな」と思い出せる小説がいくつかある。
どれも最近の小説ではないけれど、私の好きな小説として紹介しよう。
内容をハッキリと覚えていないおかげで、具体的な内容に触れるような紹介にならないから、これから読む人からネタバレとか言われることもない文章になっているだろう。

恋恋蓮歩の演習

私が好きな作家は「森博嗣」なのだけれど、その中でも特に好きな作品がこれだ。
保呂草という登場人物がいるのだけれど、この作品では彼が特にかっこいい。
とにかく言動が逐一かっこいいのだ。
この1冊でそのキャラクターに惚れたといっていい。
それだけで何回も読み返している。
電子版を持っているけれど、紙の本も持っていて、手放せないでいる1冊だ。

ペンギンのバタフライ

内容はあまり覚えていない。
けれど「面白かった」というイメージがとても強い。
図書館に置いてあって、たまに読みたくなって借りてくる。
もしも図書館からなくなったら買うだろう。

東京ローカルサイキック

これは珍しく内容まではっきり覚えている。
内容とタイトルのマッチ度合いが高いからかもしれない。
絶妙なタイトルと可愛らし表紙をたまたま図書館で見つけて学生時代に読んだのだけれど、大人になってからも何度か読んでいる。
学生の頃は普通に面白く読んだだけだけれど、大人になってから読んだ時はクライマックスのあたりで泣いてしまった。
涙腺が緩くなっているのだろうか。

展覧会いまだ準備中

これは大人になってから読んだ小説。
というか、大人になってから読まないと、好きな小説には入ってこなかっただろう。
先にあげた「東京ローカルサイキック」と同じ作者で、それを大人になってから読み返した時に、一連の流れ(同じ作者の本が並んでいるから)で読んだ小説だ。
相変わらず雰囲気程度で具体的な内容はぼんやりしているけれど、とにかくエネルギーをもらえた。
こうして書いていて、また読もうかなという気持ちになってくる。