ビルドンブング

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脚が動かないチェアに抱いていた不安はどうなった?

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先日購入したITOKIのvertebra03に関する話である。

 vertebra03はスチールの細い4本脚のものと、キャスター付の脚を選ぶことができる。

(出典:楽天市場

パッと浮かぶ印象では「キャスター脚の方が簡単に動かせて便利なのでは」と思いがちだけれど、キャスター足にもデメリットはあって——

  • 膝を曲げて椅子の下に足を入れるような姿勢が取れない
  • デスクでの作業中に椅子が動かないように足で踏ん張るから脚に小さな疲れが溜まる

まあ、これらは今までに使ってきたキャスター脚のチェアから抱いたものであって、vertebra03のキャスター脚では解消されているのかもしれないけれど。
しかし私はそれらのデメリットを嫌って固定脚のものを購入した。

とはいえ、固定脚にもざっと考えて思い浮かぶデメリットはあって、それらが実際のところどうだったのか、まとめておこうと思う。

脚がスリムなら掃除の邪魔にならない

最初に脚が動かない椅子を買うと決めた時に考えたのは、床掃除のことだった。
掃除のたびに椅子を動かさないといけない。
固定脚だといちいち椅子を持ち上げることになる。
キャスター脚なら転がすだけなので楽だ。
と思っていたのだけれど、vertebra03の脚はとてもスリムで、足元に空間が広がっている。

これならいちいち動かさなくても椅子の下にクイックルワイパーを通せる。
もちろん動かしてしまった方が掃除は楽なのだけれど、デスクとの距離を合わせて位置調整したので、あまり動かしたくないのだ。

椅子を動かすギミックは使えない

回りくどい言い方になってしまったけれど、つまりキーボードスライダーのようなものは使えないということ。
キーボードスライダーはキーボードやマウスを出したりしまったりが気軽にできるので、デジタル作業と手書きのようなアナログ作業をこまめに切り替える人や、ペンタブなどでイラストなどを描く人には重宝するだろう。
しかし「スライダー」という名前の通り引き出して使うので、引き出した分だけ椅子を下げないといけない。
これが固定脚だと気軽にできないから、そういうスライダーギミックのアイテムは使えない、ということだ。
まあ、その手間を惜しまないなら使えるわけだから「使えない」と断言することはできないけれど、その切り替えが多いなら最初からキャスター脚にした方がいいだろう。
ちゃんとしたキャスター脚の椅子なら座っている時の重量でキャスターがロックされて動かないようになる機構が仕込まれているはずだ。

座面が回転するなら窮屈ではない

立ち上がったり座ったりする際に、椅子を引かないといけないから固定脚だとそれが面倒では。
と思っていたのだけれど、問題なかった。
座面が回転するから少し横にすればデスクとの隙間から立ったり座ったりできる。

ただし肘置きがスリムなのも効いてる。
デスクの高さもあるだろうか。
肘置きがこうしてデスクの下に入るから、それだけ回転させることができる。
理想の肘置きの高さはデスクの天板と同じ高さ、みたいな話を聞いたことがあるけれど、それだと肘置きがデスク天板の側面にぶつかって、ここまで回転させることができず、立ち座りがもっと億劫になっていただろう。
これは狙ったわけではないけれど、サンワサプライのシンプルデスクとの相性が良かったということだ。

本当に、綺麗に肘置きがデスク天板の下に入るのである。
セット商品か、というくらいに。

結論:固定脚で問題なかった

というわけで、購入前に固定脚に抱いていた不安は、実際に買って使ってみたら何の問題も無かったというわけだ。
そりゃあもちろんキャスター脚に比べたら劣る部分もあるけれど、キャスター脚に比べたら少し不便かも、というくらいで、支障が出るほどのものはない。
それで冒頭で述べたような作業中に出てくるキャスター脚であることによる不都合が消えたのなだから、固定脚で良かったと言えるだろう。