なかなかどうして、しっかり締めていても日に日に緩んでくるものである。
頭のネジの話ではない、物理的な、実物のネジの話だ。
(頭のネジは締め直さなくて良いというわけではない)
これは私がメモ帳とセットで使っている世界一細いボールペン「ミニモ」である。
見ての通り、ペン先のパーツがなくなっている。
知らないうちにネジが緩んでいたようで、気づいたら外れていた。
もちろん、普段使っていればある程度緩んだ段階で気づいて締め直す。
しかし私はインク切れになっても対応できるように、メモ帳には常に2本のミニモを差している。
つまり、予備の方の普段は使わない方のペンの先がいつの間にか外れていた、というわけだ。
使っていないのに外れていたのである。
橋梁に使うようなガチなボルト・ナットではないのだし、例え使っていなくても少しずつ緩むのだろう。
今回はただのペン、値段にして数百円のものだから良いが、ふと普段の生活を思い返してみると、緩んで外れてしまっては困るネジはいくつかある。
例えば私はベルトフックに自宅の鍵を入れたキーケースをつけて、腰にぶら下げて出掛けている。
このベルトフックに装着するためにキーケースにつけている金具が、ネジで固定されたものだ。
もしもこのネジが知らないうちに緩んでいて、気付かぬうちに外れていたら……
自宅の鍵をどこかに落としてしまうことになる。
ボールペンと比べて一大事だ。
ネジによって頻度は異なるだろうが、一大事が起こる前に、定期的にネジを締め直す習慣を作っておいた方が良いだろう。
面倒ではあるけれど、緩んで外れた時のことを思えば必要な手間だ。
ある意味では、キーケースのネジではなくボールペンのネジでそのことに気付けたことは幸運であったと考えるべきだろう。
紛失したペン先のキャップも、普段着やスーツのポケットの中を探せば見つかるだろうか。
なくても1,000円しないボールペンなので書い直してもいいか?
そもそも以前にボールペンごとメモ帳を洗濯してしまった時にペンもダメにしてしまって、その時に何本か予備も含めて買っているし、大丈夫だ。
いや、本音ではかなりショックである。
明らかに自分の不注意で物を紛失し、少額とはいえ出費に繋がる結果を招いているのだ。
それがどれだけ安物でも、しっかりと反省して、同じようなことがないようにしたい。
かなり前に安物のボールペンを紛失した時でもかなり深刻に受け止めていた私である。
しかし、たまたま対象が安物だったというだけで、同じことを高額のものでしてしまう可能性もあるというわけなのだから「まあいっか」で済ませずにしっかりと受け止めて対策を考えたり習慣を見直すのは大切なことである。
とりあえず、日常で使っているネジを定期的に締めるようにしなければいけない、という考えをボールペンから得られたのでよしとする。
いや、本当に家の鍵じゃなくて良かった……