さて、先日「考え事をしながらジョギングをする」というか「考え事をするためにジョギングをする」という新たな発想(私にとって)を記事にした。
あれからしばらく考え事を主体にしたジョギングを続けているのだが、これがなかなか有用だ。
「今まで音楽やラジオを聴きながら走っていた時間は損をしていた!」と思ってしまったくらいにはしっくりくる。
最初はただただイヤホンをつけずに走っていた。
その時は「外を走る方が楽しい」と思っていた。
しかしそれはジョギングの主体を運動として捉えた場合である。
もしも主体を考え事とするなら、圧倒的にジム内のマシンの方が適している。
外を走っていたら周辺の環境に注意を向けていないといけない。
それが考え事の邪魔になる。
ジムでのマシンジョギングなら、マシンの上を一定のペースで何も考えずに走っていられる。
目の前は壁であり、変な視覚情報が入ってきて集中力が削がれるということもない。
まあ、集中していると言えるほど明確な考え事をしているわけではないけれど。
ちなみに私はチョコザップを利用しているのだが、いつの間にやら(休会やら解約やらで悩んでいた間)にジム内の様相が変わっていて、マシンの横にタブレットが設置され、そこから運動のアドバイスやCM広告が流れるようになっていた。
これは邪魔だが、まあ外を走るよりはまだマシである。
というような経緯もあって、イヤホンをつけてジョギングすることにした。
ただし、聴くのは音楽やラジオなどのコンテンツではない。
環境音、雨音だ。
AirPods Proのノイズキャンセリングをオンにした状態で、雨音を聴きながらマシンの上を走る。
壁を見ながら走る。
聴こえるのは雨音とマシンの上を走る自分の足音くらいである。
こんなに考え事に集中できる環境が今まであっただろうか。
新しい方法を試しているからそれを好意的に受け取っているだけかもしれないが、 ジョギングをしながらの30分の考え事が、普通に散歩したり机に向かって1時間くらい考え事をしていたくらい、いや、それ以上の密度に感じてしまうのだ。
ジョギング、というか運動はしんどいものだから何かしら気持ちを紛らわすものが必要と思っていたが、逆にジョギングが考え事に集中するための程よい抵抗になってくれているのだろう。
前に紹介した考え事の種類では「発散系」に該当する。
今までにやってきた発散系の考え事の手法としてトップクラスに良いかもしれない。