3年ほど前まで蝶結びができなかった私である。
どうにも苦手で、小学生の頃はマジックテープの靴やサンダルばかり履いていた。
それ以降の人生では紐タイプの靴を履くことが増えた、というかそればかりになったけれど、親をはじめ他の人に結んでもらったものをそのまま履いて、自分で結び直すようなこともなかった。
高校生になる頃、さすがにそれではいけないか、と思っていたところで父親が簡単にできる蝶結びのやり方を教えてくれた。
輪にした紐をそのまま1本の紐に見立てて普通に固結びと同じ要領で結ぶ方法だ。
結び目が縦を向いてしまうという欠点はあるけれど、形だけは蝶結びになる。
この方法で最近までやり過ごしてきたが、割とすぐに解けるし、面倒に感じてちゃんとした結び方を覚えたのだ。
ところがである。
ちゃんとした蝶結びなら解けにくいと思っていたのだが、割とよく解けるのである。
歩いている時なら立ち止まって結び直してもいいが(それでも面倒ではあるけれど)、やはり解けないならその方が良い。
それに、ランニングやジョギング中に解けるとペースを乱されて困る。
というわけで、ネットで靴紐の結び方を検索。
そして見つけたのがこのサイト。
やはり靴紐の結び方にも色々あるようだ。
そして解けにくい結び方もある!
「イアンノット」という結び方が難易度と解けにくさ共にちょうどよかった。
サイトでは「ベルルッティ結び」という結び方が最も解けにくいような記載をしていたので最初はそれに挑戦したのだが、どうにも文字と写真だけでは理解しきれず断念。
動画を探してみてもよかったが、次に解けにくそうな「イアンノット」を試してみたら、まあ最初は少し苦労したが、一度できてしまえば結構簡単である。
片方の靴紐は苦戦したが、コツを掴んでもう片方の靴紐はすぐに結べた。
そして、かなり解けにくい。
すでに2週間ほどほとんど毎日履いているが、靴紐が解ける気配はない。
一般的な蝶結びで靴を結んでいる、何ならそれでそこそこの頻度で靴紐が解けてしまうという方がいたら、一度試しに「イアンノット」で結んでみてほしい。
難しかったとしても、練習して身につける価値のある結び方だと思う。
この年で靴紐を綺麗に丈夫に結べるようになっただけでこんなに喜んでいるのも恥ずかしいのだけれど……