私は生活をできるだけルーチン化するのが好きだ。
そうしておくと、何をするか考えなくて良いし、やることが決まっているので時間を有効活用できるからだ。
さて、ルーチン化して毎日繰り返していると、何も見なくても、何も考えなくても自動的に次にやるべきことがわかるし、勝手に体が動いている。
だからいちいちルーチンをメモした紙を見たりしなくても問題ないのだ。
しかし私はルーチンを紙に書き出して机の上に置いている。
そうすることで、ルーチンを更に最適化できると考えているからだ。
実行力が上がる
これはルーチン化を始めたばかりの頃や、今までのルーチンを一新して全く違うルーチンに切り替えた際に起こるのだが、頭ではやるべきことがわかっているのに、なかなか実行に移せない。
それを覆す実行力を手に入れる方法がある。
それが、紙に書き出しておくことだ。
例えば洗濯。
頭の中で「洗濯しないと」と考えているのと、紙に書かれた「洗濯する」を見るのとでは、心理的ハードルがかなり違うと私は感じている。
やることは洗濯で同じなのだが、頭の中だと「洗濯をする」、紙に書き出していると「紙に書いてあることをする」になるからだ。
たとえそれがどんなに面倒なことでも、紙に書き出しておくと全て「紙に書いてあることをする」というタスクに置き換わる。
それが作業を面倒がらずに実行できる推進力のようなものになっていると、私は感じているのだ。
まあ、実際に試してみればわかるだろう。
すぐ書き込める
先の文章を読んで「それならわざわざ紙でなくても、スマホのメモなんかでもいいのでは」と思ったかもしれない。
実行力を高めるならそれでも構わないだろう。
しかし、そのルーチンが完成されている場合に限る。
日常の家事なんかをルーチン化してみるとわかるが、頭の中で組み立てたルーチンをいざ実行していると「もっとこうした方が良いかも」とか「これとこれの順番を入れ替えた方が効率的かも」と様々な発見がある。
紙にルーチンを書き出しておくと、その発見を気軽に書き込めるのだ。
「気軽に」というのが大事である。
これがスマホのメモなんかだと、ちょっと面倒だ。
たいてい「後でメモしよう」となって、後になるとどうしてそう思ったのか忘れてしまったり、そもそも何をメモしようとしたのか忘れていたりする。
ルーチンを書き出したメモを机の上に置いておけば、ルーチン実行中の合間にサッと書き込めるし、紙の好きな場所に書き込める。
だからどんどん新たなアイデアが組み込まれて、より効率的なルーチンに進化していくのだ。
最適化される
というわけで、あれこれアイデアを書き加えているうちに、どんどん最適化されていく。ある程度書き込みが溜まったら、逸れも踏まえた上で新たな紙に書き直すと良い。
それを繰り返すうちに、一切の無駄がない美しいルーチンが完成するだろう。
また、ルーチンの実行中だけでなく、ふとしたときにぼんやりとそのメモを眺めていると生まれる気づきもある。
頭の中だけで組み立てていると、そういった気づきは得られないのだ。
洗濯や洗い物といった面倒な作業をしないといけないと頭ではわかっているのになかなか実行できない人、実行しようと決めて予定を立てたのにうまくいかない人、試しにそれを紙に書き出して実行に移してみてはどうだろうか。