クラウドファンディングで手に入れたアイテムが、手元にいくつかある。
かと思えば「これはいい!」と思って支援したはずなのに、いざ手元に来たら微妙で、結果的に手放してしまったものもある。
このあたりが、クラウドファンディングの難しいところだ。
もう少し具体的に、クラウドファンディングの良い点・悪い点を見てみよう。
手元に来るまでわからない
もちろん、サイトには懇切丁寧に商品の詳細が記載されている。
しかし、それは売る側が作ったアピールである。
悪いところをわざわざ教えてくれたりしないのだ。
実際に使用した、公平な立場のユーザーによるレビューはない。
それが出るのは、クラウドファンディングの期間が終了して、、支援者の元に製品が届いてからだ。
例えば「リンクルリッパー」の場合、手軽に使える鼻毛切りとしてクラウドファンディングで手に入れた。
しかし、実際に使ってみると、思っていたよりも扱いにくい。
結果的に、普通に売られている電動のエチケットカッターに乗り換えてしまった。
正直、私はリンクルリッパーをオススメしない。
しかし、クラウドファンディングの最中に「私はオススメしません」なんて言う人はいないのだ。
なにせ、メーカー側から依頼があってレビューしている人しかいないのだから……
ちなみにエチケットカッターは無難に電動かつ掃除しやすいパナソニックのものがオススメである。
手に入らない可能性もある
とはいえ、実際の使い心地が微妙だったとしても、手元に届いただけで幸せという考え方もできる。
個人的にどれだけ「これは素晴らしい製品だ! 是非とも手に入れたい!」と思って支援しても、目標金額を達成しなければ、それが手に入ることはないのだから……
未だに、スマホ専用のタイムロックケース「Z-Bag」があればもっと手軽にスマホを封印できるのに、と思うことが多々ある。
しかし、こういう考えの人は少なかったようで、目標金額を達成せず「Z-Bag」は二度と手に入らない、夢のアイテムと化してしまった。
仕方なくちょっとゴツいスマホロックケースを使っている。
逆に、支援したいと思ったときにすでに目標金額を達成しているものに関しては、確実に手に入るから安心だ。
ただ、支援者が多いということは、早期支援者向けの割引率の高い支援は定員を迎えていて、それはそれで安く手に入れることができるというメリットはあまり享受できないのが残念か。
ニッチな製品がある
先の「Z-Bag」もそうだが、結構ニッチな製品があるのは嬉しい。
なにせ、ニッチだから一般販売が難しいもの、開発が難しいものにお金を出してもらうというのが、クラウドファンディングの本来のあり方だからだ。
(最近は、話題作りのために余裕で一般販売しても売れるような製品をクラウドファンディングから始めるようなパターンが多く見受けられる)
まだ届いていないが、先日無事に目標金額を達成して終了した「A5 office folder」もそうだ。
それまで、A5用紙サイズのバインダーやクリップボードは安っぽいものしかなく、機能的なもの、高級感のあるものは軒並みA4サイズばかりだった。
私はコンパクトなA5用紙を好んで使っているが、携帯用のバインダーになかなか良いのがなく、ずっと探していたのだ。
「A5 office folder」がそれを叶えてくれるかどうかは不明である。
「リンクルリッパー」みたいに実際に使ってみたら微妙だった、となる可能性もある。
まあ、そのワクワクも含めて、クラウドファンディングの楽しみどころなのかもしれない。
あと、いざ目標金額を達成しても、その後に一般販売されるかどうかよくわからないのも不安だ。
それがニッチな製品であればあるほどに。
だから「これだ!」と思えるものがあれば、支援しておいた方が良いかもしれない。
と言いつつ、届いてから後悔するかもしれない。
これだからクラウドファンディングは難しい。