大人になってからラジオ体操をしているだろうか。
子供の頃は夏休みの朝はみんな集まってラジオ体操をしたり、体育の時間の準備体操としてもやっていた。
そして、早朝の公園に行くと、ご老人たちが集まってラジオ体操をしている光景をたまに見る。
では、その間に当たる大人はどうだろうか。
朝起きて、仕事に行って、帰ったら寝て——
生活の中でラジオ体操をする機会はない。
これはもったいない話だ。
もったいなかった……
ここ数日、意識的にラジオ体操をしてみた。
こんなに効果のある体操だったとは、子供の頃は気づかなかった。
たった3分でできる
「運動しよう!」と思った時、真っ先に浮かぶのはジョギングだ。
ジョギングなら、たまにしている。
はまっていた時は毎日していた。
しかし、ジョギングとなると、着替えも含めて最低でも30分は使いたい。
それ以下の時間のジョギングなんて、効果があるとは言い難いからだ。
しかし、30分かかるとなると、腰が重い日もある。
そんな日の方が多い。
しかし、ラジオ体操なら3分だけだ。
(ラジオ体操第一に限る)
椅子から立ち上がって、終わってから息を整えたり水分補給するのを考慮しても、5分とかからない。
全身を動かせる
短い時間でできる運動なら、筋トレもある。
しかし、筋トレ、それも室内でできるようなものだと、体の一部を鍛えるものばかりだ。
腕立てなら胸筋、スクワットなら太もも、と、特定の部位なので、もしも全身を動かそうと思ったら、何種類もの筋トレをしないといけない。
その点、ラジオ体操なら、やはり前述の通り3分、前後の準備など含めても5分だ。
時間をかけず全身を動かしたい、鍛えるというよりはストレッチとして体を動かしたい、という人にはおあつらえ向きだ。
しっかりと筋肉痛になる
では、ラジオ体操には体を鍛える効果は無いのかというと、そんなことはない。
試しに、1日に5回ほどラジオ体操をしてみるといい。
私は筋肉痛になった。
筋肉痛になった箇所を確かめると、普段使っていない場所ばかりだ。
それほどの全身運動なのだ。
確かに、筋トレのように集中して鍛えるほどの負荷はないが、負荷は強くなくていいから全身に満遍なく効かせたいというレベルなら、ラジオ体操で十分なのだ。
終わりに
もしも筋肉痛にならなければ、こんな記事は書かなかったと思う。
しかしなったのだ。
日頃の運動不足もあるが、そこまで体を動かすことをサボっていたわけではない。
たまにはジョギングをしていたし、節約も兼ねて毎日歩いて出勤している。
しかし、それらは下半身の運動。
上半身が筋肉痛になるのも当然だ。
そして、下半身も足首周辺などが筋肉痛になった。
きっと、走ったり歩いたりでは使っていない筋肉も使ったのだろう。
それだけ色々な部位に利かせられて、5分もかからない運動が、ラジオ体操なのだ。
子供の頃を思い出して、今一度、習慣に組み込んでみてはいかがだろうか。