久しぶりにMac用の有料ソフトを購入した。
数百円のアプリを買うことはたまにあるが、App Store以外から本格的なソフトを購入したのは「ネットラジオ録音X」以来ではないだろうか。
購入したのは動画関係のソフト「VideoProc」だ。
動画といっても編集よりは動画データ管理の要素が強いソフトである。
動画サイトからダウンロードしたり、DVDから取り込んだり、字幕や切り抜き、メタ情報などのちょっとした編集など。
今回は「VideoProc」で具体的に何ができるのか簡単に紹介してする。
動画サイトからダウンロード
YouTubeをはじめとした動画サイトのURLを入力して、サイトから動画をダウンロードする機能も備えている。
ダウンロードしてしまえば動画ファイルとして編集が可能なので、ダンス動画を左右反転させたり、再生速度を遅くしたりできる。
今まではMirrorTubeを使っていたが、この方法なら一旦ダウンロードしてしまえばオフラインでも再生できるし、使用する再生ソフトによっては一部分だけを繰り返して再生することだってできる。
それに、もしも見たい動画があるなら事前にダウンロードして端末に入れておくといった使い方も可能だ。
それならYouTubeプレミアムに加入しなくてもオフラインで広告なしの動画を視聴できる。
事前にダウンロードするという手間は発生するが、ダウンロードそのものには対して時間はかからない。
もちろん、動画の音声だけをダウンロードすることも可能である。
DVDの取り込み
いわゆるリッピングというやつだ。
VideoProcをリッピング用途で紹介しているサイトによると、コピーガードが厳重なディズニー作品さえリッピングできるらしい。
かなり危険な行為ではあるものの、そういった目的に使うこともできるわけだ。
コピー対策に複数のダミータイトルが入ったレンタルDVDなんかも、自動的に本物のタイトルを検出してくれる。
単純なリッピングソフトとしても優秀というわけだ。
人によっては、この機能がメインで他はオマケかもしれない。
なお、今のMacにはディスクドライブがないため、外付けのものを使わないといけない。
ちょっとした動画編集
動画投稿サイトに向けたような派手なエフェクトなどの編集はできないが、ちょっとした字幕を入れるくらいの編集はできる。
他のソフトで動画編集をする機会がないのでVideoPropの動画編集機能がどこまで使えるのかは判断できないが、前述の左右反転くらいならもちろんできる。
まあ、それくらいならMacに標準搭載されている「QuickTime Player」でもすぐにできるのだが。
編集メニューはこんな感じ↓
先述の通り回転や反転、再生速度、音量をいじれる。
内容は写真の補正に近い。
クリエイター向けとは言えない、効果というよりは補正程度の編集機能だ。
字幕はテキストファイルの読み込みによってつけることができる。
カットとクロップ、透かしはその名の通りの機能である。
実は、何気に重宝したのが動画ファイルのメタ情報を編集できる点だった。
ファイル情報としてファイル名とは別にタイトルがメタ情報に設定されているのだが、これを直に編集する方法を今まで持ち合わせていなかった。
たまたまとはいえ、VideoProcでそれができるようになったのだ。
再生ソフトによってはファイル名でなくタイトルでソートされる場合も多いため、タイトル名を直接変更できるのはありがたい。
画面録画
Macの画面録画は「QuickTime Player」ではできないのでできるに越したことはないだろう。
おまけにワイプのようにカメラの映像も載せることができる。
こちらはさらに用途が限定されそうだが……
iPhoneやiPadを有線接続することで端末の画面録画もできるが、それはiPhone・iPadの標準機能でもできるので、使う機会はなさそうだ。
終わりに
録画機能は今の所オマケのような扱いだが、他の機能はおおよそ有用だ。
ダウンロードしたビデオや取り込んだDVDの映像をそのまま編集できる。
そこまで高機能ではないが、最低限の機能が揃ったソフトではないだろうか。
リッピングについてはまあ、自己責任というやつだ。