ダイヤル式の南京錠を購入した。
アパートの集合ポストの鍵に使うためだ。
別に今まで鍵をしていなかったなんてことではなく、普通の鍵で解錠するタイプの南京錠を使っていた。
それで役割を果たせていたのだが、いちいち郵便受けを開けるためだけの鍵を持ち歩くのも嫌だったし、ポストを開けるためだけに鍵を出すのも面倒。
なので鍵を必要としないダイヤル式に変えることで、手間と持ち歩く鍵の両方を減らすことにした。
鍵の出し入れが面倒
今までは鍵で解錠する錠前を使っていたが、いかんせん面倒だ。
郵便物を回収するためにいちいちポケットから鍵を取り出すのが煩わしい。
それに、先日キーケースをベルトにつけるようにしたので、キーケースをカラビナから外さないといけない。
(腰につけたまま解錠できなくもないが少々無理な大勢になるので余計に不便)
こうなると、鍵が不要のダイヤル式に魅力を感じるのは自然である。
というか、なぜ初めからそうしなかったのか不思議なくらいだ。
4桁にして毎回「0000」に戻す
購入したダイヤルロック式の南京錠はこちら。
アメリカ安全運輸局認定というなかなか大それた謳い文句である。
しかし何もないよりは安心できる。
やはり、鍵に比べるとダイヤルロックのセキュリティに不安を感じてしまう。
なので3桁ではなく4桁のタイプを選んだ。
1桁増えるだけで数字のパターンが1,000通りから10,000通りの10倍に増えるのだから、その効果は絶大だ。
それと、ダイヤルロックだとついつい面倒で解錠の4桁から1つだけずらしてロックしてしまいがちだが、必ず「0000」に戻すように心がける。
4桁のどこかを1つだけずらすなら、8通り試せば開いてしまう。
せっかくの1万通りを8通りにまで減らすなんて錠前がもったいない。
それに、誰かが故意に開けようとした時、適当な数字ではなくしっかり0で揃えられている方が抑止力がありそうだ。
少なくとも、悪戯で開けられるようなことはなくなると思われる。
セキュリティに不安なし
どれだけ優秀な南京錠でも、結局1万通り試せば開いてしまうではないか。
そう言われるかもしれない。
だったら鍵で開ける錠前ならセキュリティは万全かと言い返したい。
鍵式の南京錠でもセキュリティの高さは製品によるところが大きい。
私が今まで使っていた錠前はドンキホーテで500円ほどで購入したものだ。
とても高級・高品質とは言えない。
鍵も小さくて見た目には特殊な構造をしていない。
この程度であれば、少し悪知恵を持っている人が本気で開けにかかればすぐにピッキングできてしまうだろう。
そのくらいのセキュリティであれば4桁のダイヤルロック式とほとんど変わらないのでは、と考えた次第である。
そもそもそんなに重要な郵便は来ないし、毎日ちゃんと郵便物を回収しておけば仮に盗られたとしても被害は最小限にできる。
終わりに
こんな具合に、なんの道具も必要とせず郵便受けを開けられるようになった。
これで「鍵を出すのが面倒だから今日は郵便物チェックしなくていいや」というのも無くなるはずだ。
ところで、こうして少しずつ生活の中の不便を解消していけば、ストレスは無くなるのだろうか……
郵便受けをロックするという役割は変わらないし、新しいガジェットのようなワクワクもない。
物欲とは関係ない買い物だった。
これが本当の買い物なのかもしれない。
「どうしても欲しい」という感情はただの欲望であり、満たされることのない幻想なのだろうか……
不思議な買い物だった。